(チョウチンゴケ科)①匍匐茎なし <種一覧へ> <マトリックス>
ウチワチョウチンゴケ属の難しい3種
◆ハットリチョウチンゴケ:山地。質厚の雰囲気。緑が濃い。直立が基本形。
◆ケナシチョウチンゴケ:亜高山帯。質が薄い感じ。表面波打つ。微凸端にはほぼならない。直立が基本形。
◆ケチョウチンゴケ:低地~山地。普通微凸端。斜上が基本形。栄養繁殖中心。
写真1: ハットリチョウチンゴケ。緑が濃く、葉が厚めで、しっかりしています。舷や中肋の色はあまり当てになりません。基本的な姿は直立で、枝先に丸く葉をつけます。
写真2: ハットリチョウチンゴケ。葉の表面は平坦で、硬い感じがします。葉の質感はとても重要なポイントだと思います。葉先は微凸端~平坦です。舷の細胞はケナシチョウチンゴケよりも短めな気がします。よく生長しても、仮根は上の方まで上がってきません。
写真3:ケナシチョウチンゴケ。柔らかそうで、薄そうです。色が淡く感じます。表面がよく波打っています。葉は大きくて丸いです。基本形は直立で、葉を枝先に丸くつけます。繁殖器官をつける大きさになっても仮根は上がってきません。
写真4:ケナシチョウチンゴケ。葉先は普通円頭で、尖りはありません。普通赤みがありません。
写真5:ケチョウチンゴケ。基本的な姿は斜上して葉は2列。若い時は仮根がありません。葉の基部はくさび形が多いと思います。
写真6:ケチョウチンゴケ。普通は仮根が上の方まで生えます。舷や中肋は赤くなることもあります。葉先は普通微凸端です。
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