2020年2月7日金曜日

ハットリチョウチンゴケとケナシチョウチンゴケとケチョウチンゴケ

ハットリチョウチンゴケとケナシチョウチンゴケとケチョウチンゴケの違い
 (チョウチンゴケ科)①匍匐茎なし <種一覧へ> <マトリックス>

ウチワチョウチンゴケ属の難しい3種
ハットリチョウチンゴケ:山地。質厚の雰囲気。緑が濃い。直立が基本形。
ケナシチョウチンゴケ:亜高山帯。質が薄い感じ。表面波打つ。微凸端にはほぼならない。直立が基本形。
ケチョウチンゴケ:低地~山地。普通微凸端。斜上が基本形。栄養繁殖中心。

葉身細胞の形とか、中肋とか、葉先とかいろいろ言われていますが、変異が大きくて参考程度だと思います。ハットリチョウチンゴケとケナシチョウチンゴケの違いで一番重要なのは質感や色合いではないかと思います。

写真1: ハットリチョウチンゴケ。緑が濃く、葉が厚めで、しっかりしています。舷や中肋の色はあまり当てになりません。基本的な姿は直立で、枝先に丸く葉をつけます。

写真2: ハットリチョウチンゴケ。葉の表面は平坦で、硬い感じがします。葉の質感はとても重要なポイントだと思います。葉先は微凸端~平坦です。舷の細胞はケナシチョウチンゴケよりも短めな気がします。よく生長しても、仮根は上の方まで上がってきません。

 写真3:ケナシチョウチンゴケ。柔らかそうで、薄そうです。色が淡く感じます。表面がよく波打っています。葉は大きくて丸いです。基本形は直立で、葉を枝先に丸くつけます。繁殖器官をつける大きさになっても仮根は上がってきません。

 写真4:ケナシチョウチンゴケ。葉先は普通円頭で、尖りはありません。普通赤みがありません。

 写真5:ケチョウチンゴケ。基本的な姿は斜上して葉は2列。若い時は仮根がありません。葉の基部はくさび形が多いと思います。

写真6:ケチョウチンゴケ。普通は仮根が上の方まで生えます。舷や中肋は赤くなることもあります。葉先は普通微凸端です。


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