オオトラノオゴケの生態写真あれこれです。
奥多摩ではごく普通種です。大形でよく目立ち、目視で識別できるとてもなじみ深いコケです。山地林内のやや陰湿な場所に生えています。
オオトラノオゴケとキダチヒダゴケですが、研究者によって着眼点が異なり、とても混乱しています。私は今のところ二次茎下部の様子を重視していますが、中間的なものもたまにあるので、まだまだ検討が必要だと思っています。
乾と湿でかなり姿が変わりますね。
最近はヒラゴケ科にまた戻されたようですね。
写真1 :湿。枝は少なめで長め。この雰囲気ですと、ヒメコクサゴケ(トラノオゴケ科)も少し似てますね。でも、ヒメコクサはもっと繊細かと思います。
写真2 :乾。ごわごわしてごっつい感じ。光沢もなくなっています。
写真3:乾。枝先は湾曲。枝の出方は平面的ではありません。この雰囲気が一番よく見るかも。
写真4:湿の代表的な雰囲気か?
写真5:湿。かなり平面的です。茎葉も相当に平面的です。保育社の検索表に従えば、これはキダチヒダゴケになりますかね。枝葉は茎葉よりも明らかに小さいということはなさそうです。
写真6:枝が長くてまばらです。変わった雰囲気のオオトラ。
写真7:蒴をつけています。
写真8:茎葉は扁平についているのか、丸くついているのか、微妙です。
写真9:かなり乾
写真10:蒴
写真11:樹状分枝
写真12
写真13
写真14:先が長く伸びているタイプ。まるでハイヒモゴケ科のようです。近縁性を感じますね。
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