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2020年1月21日火曜日

呈色反応について

呈色反応


C(塩素反応?)
アンチホルミン(次亜塩素酸ナトリウム溶液で約10%の塩素を含む)
塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)で代用可能。

代表種
ウメノキゴケ C+赤(ワリキはC-)
ナミガタウメノキゴケ C+赤
ハクテンゴケ C+赤(一瞬だけ。すぐに無色に。)
トゲハクテンゴケ C+赤
コナヒメウメノキゴケ C+赤(シラチャはC-)
トゲウメノキゴケ C+赤(裂芽ゴンゲンゴケはC-)


K(アルカリ反応?)
1N水酸化カリウム、水酸化ナトリウムでも代用できる。
浴用石けんで代用できるかも??

1N KOH は水酸化カリウム56gを1リットルの水に溶かした溶液。
1N NaOHは水酸化ナトリウム40gを1リットルの水に溶かした液。

P


KC




形状による区分

形状による区分

葉状、樹状、痂状、針状、糸状、鱗状


葉状(15科)

◆チャシブゴケ目ウメノキゴケ科のサルオガセ類とエイランタイ類以外全部
◆ピンゴケ目ムカデゴケ科のビスケットゴケ属以外全部
◆ピンゴケ目ピンゴケ科のヂリナリア属全5種とクロボシゴケ属の全9種
◆ツメゴケ目イワノリ科のマットゴケ属以外全部(痂状的なものも含む)
◆ツメゴケ目カワラゴケ科の全3種
◆ツメゴケ目ハナビラゴケ科のうちの3属
◆ツメゴケ目カブトゴケ科の全部
◆ツメゴケ目ウラミゴケ科の全部
◆ツメゴケ目ツメゴケ科の全部
◆ダイダイゴケ目ダイダイゴケ科アカサビゴケ属1種
◆イワタケ目イワタケ科の全部18種
◆ロウソクゴケ目ロウソクゴケ科ロウソクゴケ属3種
◆ツブノリ目ツブノリ科のヤスデゴケモドキ属2種
◆アナイボゴケ目アナイボゴケ科のカワイワタケ属3種
◆ハラタケ目ヌメリガサ科のケットゴケ

樹状(9科)

◆チャシブゴケ目ハナゴケ科
◆チャシブゴケ目キゴケ科
◆チャシブゴケ目ウメノキゴケ科のサルオガセ類とエイランタイ類
◆チャシブゴケ目カラタチゴケ科カラタチゴケ科のカラタチゴケ属
◆チャシブゴケ目サンゴゴケ科
◆チャシブゴケ目ヒメキゴケ仮科
◆モジゴケ目ダイダイサラゴケ科
◆トリハダゴケ目センニンゴケ科ムシゴケ属
◆ツブノリ目ツブノリ科のチヂレケゴケ



痂状

01ホシゴケ科全部
02コガネゴケ科全部
03リトマスゴケ科全部
04キゴウゴケ科全部
05ゴフンゴケ仮科全部
06ゴマゴケ科全部
07ニセゴマゴケ科全部









2019年3月30日土曜日

キゴケ科

キゴケ科は3属46種

キゴケ属(樹状)33種
レプラゴケ属(痂状)12種
ツブレプラゴケ属(痂状)1種

キゴケ属:33種

(灌木状で山地帯に分布:7種)
◆シダレキゴケ:擬子柄が垂れ下がる。擬子柄は高さ3~8cm。
◆オオキゴケ:擬子柄は直立。高さは3~7cm。棘枝の先端に白色の粉芽をつけるが、つけない型もある。無毛。子器は褐色~黒褐色。暖温帯の岩上。
◆キゴケ:擬子柄は高さが3~8cm。粉芽なし。子器は赤褐色。冷温帯の岩上。棘枝は擬子柄の片側だけにつく。
◆クロミキゴケ:キゴケに似る。子嚢下層が褐色なことで区別される。
◆ニセユビキゴケ:擬子柄は3~5cm。頭状体はぶどう状。棘枝の先端部は白くなる。
◆ツブサンゴキゴケ:サンゴキゴケに似るが、棘枝が細粒。擬子柄は高さ2cm以下。

(灌木状で高山帯に分布:6種)
◆サンゴキゴケ:高山帯。擬子柄は高さ2~6cm。綿毛散生。棘枝は円筒状~サンゴ状。
◆ムクムクキゴケ:高山帯の地上。擬子柄は高さ4~8cm。綿毛密生。子器側生。
◆ムクムクキゴケモドキ:高山帯の地上。擬子柄は高さが3~8cm。綿毛少ない。
◆ニセムクムクキゴケ:高山帯の地上。北海道。綿毛密生。子器頂生。
◆ワタゲキゴケ:高山帯の岩上。北海道。
◆テネシーキゴケ:知床で一度採集されただけ。

(放射状で半球状の団子になる。棘枝が葉状。高山帯。:2種)
◆ヒロハキゴケ:高山帯の裸岩上。
◆ヒロハキゴケモドキ:ヒロハキゴケとは外形で区別がつかず、含有成分だけで区別されている。ごく稀。西吾妻山で1度採集されただけ。

(単一:18種)
◆マルミキゴケ:擬子柄は3~6cm。分枝は少し。棘枝多数。
◆ヤマトキゴケ:擬子柄は高さが1~3cm。分枝は少し。P+赤。
◆アオガシマキゴケ:基本葉体が永存。擬子柄はしばしば下垂する。ヤマトキゴケの変種。
◆トウキョウキゴケ:基本葉体は永存。ヤマトキゴケの変種。
◆カワラキゴケ:川岸の岩上に多い。擬子柄は高さ3.5cm。
◆タカサゴキゴケ:九州のみ。ヤマトキゴケに似る。P-。
◆エチゴキゴケ:擬子柄は木質状。北陸。
◆キイキゴケ:三重県。
◆ホソキゴケ:擬子柄は0.5~2cm。棘枝は顆粒状で白色の粉芽をかぶる。
◆コナボウズゴケ:しばしば径1mほどのコロニーを形成する。擬子柄は高さ1cm以下。普通先端が白色の粉芽で覆われる。分枝は少し。
◆ハイイロキゴケ:高山の裸岩。
◆コナハイイロキゴケ:ハイイロキゴケの変種で、子柄に粉芽がある。

◆フシキゴケ:ミヤマキゴケに似て、擬子柄は斜上する。
◆ユビキゴケ:高山の岩上。ミヤマキゴケに似る。頭状体はぶどう状。
◆ミヤマキゴケ:高山。擬子柄は高さ1~1.5cm。頭状体はぶどう状。
◆ニセミヤマキゴケ:開聞岳と屋久島。
◆ツブキゴケ:擬子柄は高さ1cm以下。分枝は稀。無毛。
◆エゾキゴケ:知床半島。棘枝は顆粒状からいぼ状で、暗点も小さい。無毛。
◆サビッツキゴケ:高山の岩上。北海道。擬子柄は高さ1.5~2.5cm。棘枝に暗色部あり。
◆ツチノウエノキゴケ:砂礫の混じった土上に生育。基本葉体は永存。綿毛散生。


2019年3月26日火曜日

チャシブゴケ科

チャシブゴケ科:83種

チャシブゴケ属:68種
キクバチャシブゴケ属:1種。縁部は葉状。
ニセザクロゴケ属:5種。クロニセザクロゴケ以外は子器が赤橙色。
チャクロイボゴケ属:10種。子器は黒色~褐色。子嚢胞子1室。


チャシブゴケ属:68種

(ヤマトチャシブゴケ類:17種)
◆ヒメチャシブゴケ
◆ヒメチャシブゴケモドキ
◆ヤマトチャシブゴケ
◆ニセヤマトチャシブゴケ
◆オウカンチャシブゴケ
◆シマチャシブゴケ
◆コチャシブゴケ
◆イセチャシブゴケ
◆アンドウチャシブゴケ
◆ミヤマクロチャシブゴケ
◆ゴンゲンチャシブゴケ
◆イシガキチャシブゴケ
◆ヒメイワチャシブゴケモドキ
◆ヒメイワチャシブゴケ
◆ツヤグロチャシブゴケ
◆クロイワチャシブゴケ
◆ウモレチャシブゴケ

(ナミチャシブゴケ類:16種)
◆ホウネンチャシブゴケ
◆ムツノチャシブゴケ
◆メガネチャシブゴケ
◆ワタゲチャシブゴケ
◆ナミチャシブゴケ
◆イクノチャシブゴケ
◆オオチャシブゴケ
◆ナミチャシブゴケモドキ
◆キタノチャシブゴケ
◆シモフリチャシブゴケ
◆フジノチャシブゴケ
◆ヒメユキチャシブゴケ
◆エゾハマチャシブゴケ
◆イワチャシブゴケ
◆ニセホシスミイボゴケ
◆アッケシチャシブゴケ

(シロフチチャシブゴケ類)
◆シロフチチャシブゴケ
◆クボミシロフトチャシブゴケ

(モエギチャシブゴケ類)
◆ミヤマチャシブゴケ
◆ナガサキチャシブゴケ
◆モエギチャシブゴケ
◆コナチャシブゴケ
◆コナチャシブゴケモドキ
◆フチカザリチャシブゴケ
◆アワモチゴケ
◆ウスキチャシブゴケ
◆タカネイワチャシブゴケ

(フチナシチャシブゴケ類)
◆タカネクロイワチャシブゴケ
◆フチナシチャシブゴケ

(コガネチャシブゴケ類)




カラタチゴケ科

チャシブゴケ目カラタチゴケ科は5属56種からなる。

◆カラタチゴケ属:樹状。22種。
◆ウロコイボゴケ属:痂状。7種。
◆ツブミイボゴケ属:痂状。8種。
◆フジカワゴケ属:痂状。1種。
◆イボゴケ属:痂状。18種。


カラタチゴケ属は22種

(識別ポイント)
◆基物
◆空洞があるかどうか。中空は6種のみ。
◆粉芽をつけるかどうか。粉芽をつけるのは6種のみ。
◆擬盃点をつけるどうか。擬盃点をつけるのは4種のみ。
◆枝の形。扁平か、円柱形か。円柱形は7種のみ。
◆穿孔の有無。穿孔ありは2種?


(海岸の岩上)
◆イソカラタチゴケ(中実、葉縁に擬盃点、円柱形)
◆ハマカラタチゴケ(中実、葉央に擬盃点、扁平)
◆エゾハマカラタチゴケ(中実、葉央に擬盃点、扁平)

(その他の岩上)
◆タカネカラタチゴケ(中空、粉芽なし、枝円柱形)
◆ツブカラタチゴケ(中空、先端に粉芽塊、枝円柱形)
イワカラタチゴケ(中実、先端に粉芽塊、枝扁平)
◆ホソカラタチゴケ(中実、先端に微細な粉芽塊、枝円柱形)
◆コフキカラタチゴケ(樹上にも、中実、葉縁に粉芽塊)

(樹上)
◆ヒメカラタチゴケ(中空、穿孔、枝扁平)
◆ツヅレカラタチゴケ(中空、穿孔、枝円柱形)
◆ツヅレカラタチゴケモドキ(中空、枝円柱形)
◆ササクレカラタチゴケ(中空、微細な粉芽、穿孔なし、枝円柱形)
◆ヒロハカラタチゴケ(中実、枝扁平)
◆カラタチゴケ(中実、擬盃点が少し、枝扁平)
◆ニセカラタチゴケ(中実、枝扁平、分枝に円柱状の小刺枝)
◆エゾカラタチゴケ(中実、枝扁平、北海道のみ)
◆オガサワラカラタチゴケ(中実、枝扁平、小笠原と八丈島)
◆コフキカラタチゴケ(中実、岩上にも、枝扁平、葉縁に粉芽塊)
◆ニセコフキカラタチゴケ(中実、粉芽、枝扁平、伊豆諸島と小笠原)

(不明)
◆Ramalina intermedia
◆Ramalina shinanoana
◆Ramalina nervulosa




2019年3月9日土曜日

イワノリ科

葉状、痂状、鱗状を含む。

10属約52種
(イワノリ類)
◆イワノリ属:17種
◆Blennothallia属
◆イシバイイワノリ属:5種。膨れる。
◆オオイシバイイワノリ属:3種
◆コツブイワノリ属
(アオキノリ類)
◆アオキノリ属:16種
◆ヒメアオキノリ属:8種
◆アツバキノリ属
◆ヒメキノリ属
◆マットゴケ属:3種


アオキノリ属だけが下皮層がある。
綿毛があるのもアオキノリ属(アオカワキノリ類)だけ。


【識別ポイント】

◆中心から伸びるひだ(あり、なし)
◆膨れ
◆腹面の綿毛の色と長さ。綿毛があるのはアオカワキノリ類だけ。
◆栄養繁殖形
◆地衣体の色(黒褐色、鉛色)
◆葉状体の大きさ
◆裂片の先端(まるみ)
◆顆粒



カブトゴケ科

3属35種からなる。
◆カブトゴケ属22種
◆キンブチゴケ属3種:腹面に擬盃点?
◆ヨロイゴケ属10種:腹面に盃点あり

ウラミゴケ科とツメゴケ科はかなり似る。
ウメノキゴケ科のトコブシゴケ属も似るかも。
腹面に綿毛あり(例外はケナシエビラゴケのみ??)


【観察ポイント】

網目模様(あり、なし)
背面の色
栄養繁殖形
綿毛の色
裸出部の形
腹面に擬盃点
腹面に盃点(縁部の肥厚)




【カブトゴケ属】


(緑色で網目模様あり)
◆ウスバカブトゴケ:なし。腹面の裸出部は円形。綿毛は淡褐色。
◆ナメラカブトゴケ:なし。腹面の裸出部は円形。綿毛は黒褐色。
◆カラフトカブトゴケ:なし。腹面の裸出部は線状楕円形。
◆チヂレカブトゴケ:裂芽。
◆テリハカブトゴケ:裂芽。
◆ツブカブトゴケ:裂芽。
◆トゲカブトゴケ:裂芽。
◆コナカブトゴケ:粉芽。
◆ヘラガタカブトゴケ:小裂片。


(藍色で網目模様あり)
◆カブトゴケモドキ:なし。綿毛暗褐色。
◆ハイイロカブトゴケ:粉芽。
◆チヂレカブトゴケモドキ:裂芽。P-。
◆ツブカブトゴケモドキ:裂芽。P+黄。
◆アイイロカブトゴケ:背面全体に小裂片。
◆ホソバカブトゴケモドキ:葉端に小裂片。


(緑色で網目模様なし)
◆ケナシエビラゴケ:なし。綿毛なし。胞子針形。
◆エビラゴケ:なし。綿毛褐色。胞子紡錘形
◆ヤマトエビラゴケ:なし。綿毛褐色。胞子針形。成分。
◆カラフトエビラゴケ:なし。綿毛褐色。胞子針形。成分。
◆ツヤナシエビラゴケ:なし。綿毛淡褐色。胞子針形。成分。
◆ウスバエビラゴケ:なし。綿毛暗褐色。胞子紡錘形
◆ウラグロエビラゴケ:なし。綿毛暗褐色。胞子針形。
◆チヂレコヨロイゴケ:小裂片。綿毛褐色。胞子針形。



【ヨロイゴケ属】

(緑色、無柄)
◆テリハヨロイゴケ:なし。
◆アツバヨロイゴケ:なし。
◆チヂレヨロイゴケ:小裂片。

(褐色、無柄)
◆タカネヨロイゴケ:なし。
◆コフキセンスゴケ:葉縁粉芽。
◆コウヤクゴケ:背面裂芽。
◆トゲヨロイゴケ:葉縁裂芽。
◆ニセトゲヨロイゴケ:葉縁裂芽。

(褐色、有柄)
◆エツキセンスゴケ:なし。
◆ヘリゲセンスゴケ:背面裂芽。



【キンブチゴケ属】

◆キンブチゴケ:背面ねずみ色。髄黄色。腹面に擬盃点。
◆ニセキンブチゴケ:背面褐色。髄黄色。
◆ハクテンヨロイゴケ:背面に擬盃点。腹面に擬盃点。

2019年3月7日木曜日

ハナゴケ科

5属からなる

◆ハナゴケ属90種くらい
◆トゲシバリ属1種
◆ツブミゴケ属2種
◆フクレヘラゴケ属1種
◆カムリゴケ属5種



観察ポイント

◆子器の有無、色(赤色、茶色、淡黄色)
◆子柄の長さ、分枝の様子、表面の様子、色(灰白色か淡黄色か)
◆子柄の穿孔
◆盃の有無、発芽の位置、辺縁部(全縁、鋸歯縁、割れ)、大きさ
◆栄養繁殖形(顆粒状粉芽、細粉状粉芽)
◆基本葉体の有無、長さ
◆鱗葉
◆基物(地上、岩上、樹上)



ハナゴケ属

◆ハナゴケ類:基本葉体は早期消滅。子柄に鱗葉なし。皮層なし。
◆オニハナゴケ類:基本葉体は早期消滅。子柄に鱗葉なし。皮層あり。
◆コアカミゴケ類:子器が赤色。子柄は灰白色。
◆アカミゴケ類:子器が赤色。子柄は淡黄色。
◆マタゴケ類:子器が褐色。子柄に穿孔あり。盃はないか小さい。
◆ヤグラゴケ類:子器が褐色。子柄に穿孔なし。盃はないか小さい。
◆ジョウゴゴケ類:子器が褐色。子柄に穿孔なし。盃は大きい。
◆コウヤハナゴケ類:子器が淡黄色。



ハナゴケ類(7)
(不同長分岐)
◆ハナゴケ:不同多叉分岐。灰白色で決して黄色を帯びない。K+黄、P+赤橙。
◆ワラハナゴケ:不同3~4叉。分枝の先端は一方に傾く。K-、P+赤橙。
◆ワラハナゴケモドキ:不同多叉分岐。分枝の先端は一方に傾く。分枝の先端部は細長くなる。K-、P-。ワラハナゴケに比べて、白みが強く、分枝の節間が長い。
◆シワハナゴケ:不同3~4分岐。分枝の先端はずんぐりしている。K-、P-。
◆ホソハナゴケ:不同2叉。ごく稀に3叉。P+赤橙。

(同長分岐)
◆ミヤマハナゴケ:同長多分岐(4~6岐が普通)。丸いコロニー。K-、P+黄。
◆ウスイロミヤマハナゴケ:同長2叉。まれに3岐。丸いコロニー。K-、P-。


オニハナゴケ類(5)
◆オニハナゴケ:股穿孔あり。
◆ホグロハナゴケ:股穿孔あり。
◆エゾイバラゴケ
◆ニセボリイゴケ:高山帯。
◆ホソボリイゴケ


コアカミゴケ類(6)
◆コアカミゴケ:切り株などに生える。基本葉体は1~2mm。
◆タカネアカミゴケ
◆コアカミゴケモドキ
◆ムニンコアカミゴケ
◆テガタアカミゴケ:高山。
◆C. norvegica


アカミゴケ類(14)
◆アカミゴケ
◆ツブラッパゴケ:高山。
◆ニセアカミゴケ
◆アカミゴケモドキ:高山。
◆C. borealis
◆セイタカアカミゴケ:高山。
◆ヒロハアカミゴケ:高山。
◆ナナバケアカミゴケ
◆ウロコアカミゴケ:高山。
◆イオウゴケ
◆コビナアカミゴケ
◆ナガエノコアカミゴケ
◆C. coccifera
◆C. diversa


マタゴケ類(15)
(基本葉体が目立つ。盃なし。子柄は稀?)
◆ドテハナゴケ:地上、樹皮、腐木、岩上など。基本葉体は長さが2~10mm。不規則に深裂し、繊細。腹面は白色でしばしば顆粒状の粉芽をつける。子柄は1~5mm。
◆ビロードハナゴケ:暖温帯の樹皮や腐木。子柄は1cm以下。基本葉体は1~3mm。腹面から葉縁に顆粒状粉芽をつける。
◆ヒロハハナゴケ:高山の地上。基本葉体は長さが30mm。子柄は2~7cm。穿孔がある。粉芽なし。

(基本葉体はほぼなし。盃なし。子柄は目立つ。)
ササクレマタゴケ:山地の地上。普通1~2回、同長2叉分岐する。子柄は3~8cm。K+褐、P+赤橙。基本葉体は早く消滅する? 穿孔はない。顆粒状粉芽がある。
◆マタゴケ:山地の地上。基本葉体は早く消滅する。子柄の頂部や側面に穿孔や裂孔がある。K-、P+赤橙。2叉分岐をする。叉の穴は広がらない。よく目立つ小さな鱗葉を散生する。子柄は2~12cm。
◆マタゴケモドキ:高山の地上。
◆ホンドハナゴケ:高山の地上。
◆ホンドハナゴケモドキ:高山の地上。
◆コナマタゴケ:山地の地上。屋久島。細粉状粉芽。

(底なしの盃)
◆ウロコハナゴケ:平地~高山の地上や腐木。
◆ショクダイゴケ:山地の地上や腐木。子柄は1~10cm。
◆ヤマトハナゴケ:硫黄分の多い地上。
◆クダハナゴケ:高山の腐木や地上。
◆ホソミノクダハナゴケ:山地~高山の腐木や地上。子柄は5cm以下。子柄に顆粒状粉芽をつける。


ヤグラゴケ類(32)
(盃央から発芽)
◆ヤグラゴケ:平地の地上。基本葉体あり。盃は全縁。
◆セイヨウヤグラゴケ:平地の地上。
◆ホソヤグラゴケ:平地の岩上。子柄の上半部が湾曲する。
◆ニセヤグラゴケ:平地の地上。
◆ヒメヤグラゴケ:平地の地上。盃の縁は水平に開き、歯牙状。
◆マダラヤグラゴケ:高山の地上。子柄は6~10cm。盃縁からも発芽。
◆オオバハナゴケモドキ:高山の地上。基本葉体は20mm以上。
◆オオバハナゴケ:高山の地上。基本葉体は10~30mm。子柄は稀。

(盃縁から発芽)
ヒメレンゲゴケ:平地~山地の岩上、腐木、地上など。基本葉体は長さが1~3mm。細かい裂片に分かれる。発達した個体だけが小さな盃をつける。子柄の長さは大小様々で、普通3~5cmほどになる。顆粒状粉芽をつけるものとつけないものがある。普通鱗葉を多数つける。K-、P+赤橙またはP-。子器は褐色。
◆タイワンレンゲゴケ:関東以西の地上。子器は赤褐色?
◆ナギナタゴケ:亜高山帯以上の地上。子柄は10cmを越える。単一か、多少分岐する。基本葉体や鱗葉はない。粉芽もない。
◆ナギナタゴケモドキ:
◆ヤブレハナゴケ:暖地の地上。
◆マダラハナゴケ:山地の地上。
◆ツエハナゴケ:平地~高山の地上。基本葉体は5mm以下。
◆ウグイスゴケ:亜高山帯の樹皮や腐木。盃の直径は6~12mm。
◆オニレンゲゴケ:山地の地上や腐木。
◆コフキウグイスゴケ:亜高山帯の樹皮や腐木。

(盃はほぼなく、子柄は30mm以上)
ヤリノホゴケ:普通は樹皮に生える。基本葉体は大きく、長さは5~10mm。保育社では30mmとなっているが、多分間違い。縁はほとんど全縁で、わずかに欠刻または弁状裂芽をつける。時に粉芽をつける。子柄は長さが20mmほどになり、ほとんど分岐しない。表面に弁状裂片や細粉状粉芽をつける。子器は稀。K-、P+赤橙。
◆キツネゴケ:基本葉体は1~4mm。山地の腐木や樹皮。ヤリノホゴケによく似るが、子柄の表面はほぼ平滑で、粉芽は少ない。子器は稀。
◆ノリクラハナゴケ:高山の腐木。基本葉体は1~1.5mm。
◆コフキツノハナゴケ:高山の地上。
◆ヤマハナゴケ:山地の地上。基本葉体は2mm。子柄は5~10cm。鱗葉多数。先端が尖る。子柄下部が斑紋状になる。
◆ミゾハナゴケ:高山の地上。子柄に著しい縦溝。
◆ミゾハナゴケモドキ:高山の地上。子柄に縦溝がある。八ヶ岳で1度採集されただけ。
◆シコクハナゴケ:山地の地上。四国。

(盃はほぼなく、子柄は30mm未満)
◆マキバハナゴケ:低地の地上。基本葉体は長さが15mm。2~多分岐する。子柄は稀。
◆ネジレバハナゴケ:低地の地上にごく普通。基本葉体は長さが3~20mm。子柄は稀。
◆ササラゴケ:低地の地上。基本葉体は2mm。子柄は1.5cmほど。よく分枝し、サンゴ状。非常に稀。
◆ターバンゴケ:基本葉体は1~2mm。子柄は3~12mm。子器は淡褐色。
◆カリエスゴケ:地上。基本葉体は小さい。子柄は1~2.5cm。青森以北。
◆ヒメミゾハナゴケ:山地の地上。基本葉体は3mm。子柄は1~2cm。縦溝がある。


ジョウゴゴケ類(11)
◆アツバジョウゴゴケ
◆イシバイジョウゴゴケ
◆ヒメジョウゴゴケモドキ
◆ジョウゴゴケ
◆コナジョウゴゴケ
◆クリプトジョウゴゴケ
◆メロジョウゴゴケ
◆グレイジョウゴゴケ
◆ヒメジョウゴゴケ
◆ジョウゴゴケモドキ:
◆ホモセッカジョウゴゴケ


コウヤハナゴケ類(4)
◆ミズイロゴケ
◆コウヤハナゴケ
◆コウヤハナゴケモドキ
◆イノベハナゴケ




樹幹基部
◆ヤリノホゴケ
◆ヒメレンゲゴケ
◆ビロードハナゴケ
◆ドテハナゴケ


街なかのハナゴケ科
◆ジョウゴゴケモドキ
◆ドテハナゴケ
◆ヒメレンゲゴケ:基本葉体は幅1mmほど。
◆コアカミゴケ
◆マキバハナゴケ
◆ネジレバハナゴケ

基本葉体がマット状に群生するハナゴケ科
◆ヤリノホゴケ:基本葉体の幅は0.5~1.5mm。
◆ドテハナゴケ:繊細に深裂。
◆ジョウゴゴケモドキ:深裂しない。
◆マキバハナゴケ:基本葉体の幅は2~5mm。
◆ネジレバハナゴケ
◆ビロードハナゴケ
◆ヒロハハナゴケ:高山帯。






2019年3月6日水曜日

ムカデゴケ科

ムカデゴケ科:8属78種

◆ヒメゲジゲジゴケ属(葉状)
◆ゲジゲジゴケ属(葉状)
◆ムカデゴケ属(葉状)
◆ムカデコゴケ属(葉状)
◆クロウラムカデゴケ属(葉状)
◆ヒラムシゴケ属(葉状)
◆ハクフンゴケ属(葉状)
◆ビスケットゴケ属(痂状)


ヒメゲジゲジゴケ属:2種

◆ヒメゲジゲジゴケ
◆トゲヒメゲジゲジゴケ


ゲジゲジゴケ属:22種

(下皮層あり)
◆オオゲジゲジゴケ
◆ホソゲジゲジゴケ
◆ヤマゲジゲジゴケ
◆ニセヤマゲジゲジゴケ
◆トゲゲジゲジゴケ
◆チヂレゲジゲジゴケ
◆コウヤゲジゲジゴケ
(伏臥)
◆ウラジロゲジゲジゴケ
◆チヂレウラジロゲジゲジゴケ
◆クロアシゲジゲジゴケ
◆クロアシゲジゲジゴケモドキ
◆コバノゲジゲジゴケ
(先端斜上)
◆ラッパゲジゲジゴケ
◆ラッパゲジゲジゴケモドキ
◆ムニンラッパゲジゲジゴケ
◆コフキゲジゲジゴケ
◆イトゲジゲジゴケ
◆イトゲジゲジゴケモドキ
(髄層黄色)
◆キウラゲジゲジゴケ
◆ヤスダゲジゲジゴケ
◆ニセキウラゲジゲジゴケ
◆キウラゲジゲジゴケモドキ


ムカデゴケ属:8種



ムカデコゴケ属:2種




クロウラムカデゴケ属:13種



ヒラムシゴケ属:2種



ハクフンゴケ属:5種



ビスケットゴケ属:24種










ウメノキゴケ科

樹状:サルオガセ類、エイランタイ類
葉状:それ以外
全227種

【樹状のウメノキゴケ科】

(サルオガセ類:61種)
◆サルオガセ属:32種。
◆ウツロヒゲゴケ属:3種。
◆ナガサルオガセ属:3種。
◆ヤマヒコノリ属:3種。
◆キゾメヤマヒコノリ属:1種。
◆バンダイキノリ属:1種。
◆ホネキノリ属:2種。
◆ホグロタテガミゴケ属:1種。
◆ハリガネキノキ属:8種。
◆シダレキノリ属:3種。
◆タカネケゴケ属:1種。
◆ミヤマクグラ属:3種。

(エイランタイ類:7種)
◆エイランタイ属:4種。寒帯。
◆コガネエイランタイ属:2種。寒帯。
◆トゲエイランタイ属:1種。寒帯。



【葉状のウメノキゴケ科】

(アンチゴケ類:36種)
◆アンチゴケ属:6種。おもに冷温帯。
◆センシゴケ属:5種。おもに冷温帯。
◆フクロゴケ属:23種。おもに亜寒帯。
◆ツノマタゴケモドキ属:2種。暖温帯。

(タカネゴケ類:9種)
◆タカネゴケ属:6種。ほぼ寒帯。
◆オリーブゴケモドキ属:2種。冷温帯。
◆オリーブゴケ属:1種。冷温帯~亜寒帯。

(キクバゴケ類:19種)
◆キクバゴケ属:10種。おもに暖温帯~冷温帯。
◆ワゴケ属:3種。寒帯。
◆キフトネゴケ属:5種。暖温帯。
◆フトネゴケ属:1種。暖温帯。

(ゴンゲンゴケ類:16種)
◆ゴンゲンゴケ属:13種。
◆ヒメウメノキゴケ属:3種。

(ウチキウメノキゴケ属:13種)
◆ウチキウメノキゴケ属:11種。冷温帯~暖温帯。
◆ワリキウメノキゴケ属:1種。暖温帯。
◆ナリアイウメノキゴケ属:1種。暖温帯。

(ウメノキゴケ類:27種)
◆ウメノキゴケ属:19種。おもに暖温帯。おもに樹上。
◆キウメノキゴケ属:1種。おもに冷温帯。おもに樹上。
◆ヒメキウメノキゴケ属:2種。冷温帯。樹上。
◆ハイイロウメノキゴケ属:3種。暖温帯。樹上や岩上。
◆ハクテンゴケ属:2種。おもに暖温帯。おもに樹上。

(ゴヘイゴケ類:3種)
◆ゴヘイゴケ属:1種。亜寒帯に分布。
◆ゴヘイゴケモドキ属:2種。亜寒帯に分布。

(アワビゴケ類:22種)
◆オオアワビゴケ属:11種。おもに冷温帯。樹上。
◆アワビゴケ属:1種。冷温帯。樹上。
◆オーアケシゴケ属:2種。冷温帯。樹上。
◆ヒゲアワビゴケ属:6種。おもに亜寒帯。オオスルメゴケ以外は樹上。
◆ハイマツゴケ属:2種。寒帯。樹上。

(トコブシゴケ類:14種)
◆トコブシゴケ属:10種。おもに冷温帯。樹上~岩上。
◆ウスバトコブシゴケ属:2種。亜寒帯。樹上
◆コガネトコブシゴケ属:2種。寒帯。岩上。




【属の特徴の考察】

ゴンゲンゴケ属(13種)
裂片の間に隙間ができる。
偽根は叉状らしいけど、意外と難しい?
腹面は黒く、偽根も黒いので、際が黒っぽく見える。
小さめが多い?
図鑑ではまつ毛を欠くとなっているが、偽根がまつ毛みたいにも見える。
偽根は長めか?
普通はきれな放射状で、樹上が多いか?
裂芽7種が特に難しい。今は別属(コウヤウメノキゴケ属)になっているらしい。
裂芽7種のうち、ノダケゴンゲンゴケ、イコマゴンゲンゴケモドキ、コウヤゴンゲンゴケの3種は普通種。
残りの4種は相当に稀。ヒュウガゴンゲンゴケはタイプのみが報告されている珍品。
特有の芳香成分を欠くノダケ、クズレ、イコマの3種については見解が混乱しており、最新の分析機器で成分を分析し直す必要があるらしい。

ヒメウメノキゴケ属(3種)
小さめらしい。
ゴンゲンゴケ属にかなり近縁か。→ゴンゲンゴケ属になったらしい。
小さいまつ毛あり。
◆コナヒメウメノキゴケ:C+赤。シラチャウメノキゴケ(C-)によく似ている。ヒカゲウチキウメノキゴケ(オール-)も多少似ているが、ヒカゲウチキウメノキゴケは大型で岩上に多く、全体柔らかな雰囲気で、泡芽はそれほど密生しない感じ。
◆トゲウメノキゴケ:C+赤。イコマゴンゲンゴケモドキ(C-)などと難しい。
◆トゲウメノキゴケモドキ:裂芽の上にまつ毛が乗っている。C-。


ウチキウメノキゴケ属(11種)
きれいな放射状ではなく、雑な感じで生えている?
大型のものが多い?(ヒカゲウチキまでは大型か?)
基物にあまり密着しない?
最終裂片も浅く裂ける?
裂片の湾入部は丸い穴状になる?
だいたい、小さなまつ毛をつける?
ゴンゲンゴケ属やヒメウメノキゴケ属に近いか?
岩上でよく見る?
偽根は単一で、結構多い。短めかも。かなり辺縁部までつける。
腹面はゴンゲンゴケ属に比べるとやや薄め?
ワリキウメノキゴケも雰囲気がよく似ているが、裂芽をつける。
<髄層黄色は5種>
◆ウチキウメノキゴケ:
◆クズレウチキウメノキゴケ:
◆コナウチキウメノキゴケ:
◆トゲウチキウメノキゴケ:
◆チヂレウチキウメノキゴケ:
<髄層白色は5種>
◆ヒカゲウチキウメノキゴケ:泡芽をつける。全部-。
◆チョロギウメノキゴケ:栄養繁殖形なし。
◆コフキチョロギウメノキゴケ:小型。枝先に球形の粉芽塊。
◆ハヤチネウメノキゴケ:泡芽をつける。K+黄→褐、C-、P+黄。小型。ヒカゲウチキウメノキゴケよりもコナヒメウメノキゴケやシラチャウメノキゴケの方が似てるかも。
◆イブキウチキウメノキゴケ:赤紫色の粉芽塊をつける。
<髄層橙色は1種>
◆アマギウメノキゴケ:栄養繁殖形なし。


ウメノキゴケ属(19種)
大型
腹面中央は黒褐色で、辺縁部は褐色~淡褐色。
偽根は少なめ?
放射状に広がる?
樹上が多い?
基物にあまり密着しない?
<まつ毛なしは5種。>
◆ナミガタウメノキゴケ:線状粉芽塊。C+赤。
◆ナミガタウメノキゴケモドキ:四国以南と小笠原。
◆トサカウメノキゴケ:小笠原のみ。
◆ムニンウメノキゴケ:小笠原のみ。
◆ウメノキゴケ:この属でC+赤は、ナミガタウメノキゴケとウメノキゴケの2種のみ。
<腹面葉縁部が淡色。いずれも稀。2種。>
◆ウスイロマツゲゴケ:腹面葉縁は白色。
◆タチナミガタウメノキゴケ:小笠原と尖閣列島。
<まつ毛短め。亜熱帯~暖温帯。いずれも稀。3種。>
◆シモダマツゲゴケ:静岡県と愛知県の岩上。
◆シマウメノキゴケ:琉球と小笠原。
◆トゲナシウメノキゴケ:広島県と愛媛県。
<葉状体の中心部に裂芽をもつのは3種。>
◆オオチヂレマツゲゴケ:KC-。
◆チヂレマツゲゴケ:KC-。裂芽にまつ毛。
◆ウラグロマツゲゴケ:KC+赤。裂芽にまつ毛。
<まつ毛長い。6種。>
◆クズレマツゲゴケ:すごいしわ。栄養繁殖形なし。
◆マツゲゴケ:辺縁部に枕状の粉芽塊。
◆オオマツゲゴケ:マツゲゴケにそっくりで、粉芽塊のある腹面の先端まで黒色。
◆ヤママツゲゴケ:K+黄。葉縁部が不規則に細裂する。マキラなし。
◆コナマツゲゴケ:K-。稀。線状粉芽塊。
◆ニセマツゲゴケ:K-。辺縁部に裂芽。粉芽化しても枕状にはならない。まつ毛がよく目立つ。マキラなし。




【ウメノキゴケ的大型葉状地衣類】

(ゴ)はゴンゲンゴケ属。全部、偽根は叉状。


栄養繁殖形なし
ウチキウメノキゴケ(ウチキ)髄黄色。小さなまつ毛。
チョロギウメノキゴケ(ウチキ)短いまつ毛。10cm以下。
◆ナメラゴンゲンゴケ(ゴ)
◆ナリアイウメノキゴケ(ナリアイ)
◆トゲナシキクバゴケ(キクバ)
ヒモウメノキゴケ(ヒモ)辺縁に擬盃点。樋状。
トコブシゴケ(トコ)背面に擬盃点。
◆タカネトコブシゴケ(トコ)背面に擬盃点。

しわ
クズレウチキウメノキゴケ(ウチキ)髄黄色。小さなまつ毛。
ヒカゲウチキウメノキゴケ(ウチキ)
◆クズレマツゲゴケ(ウメ)

葉体中央部に裂芽
ウメノキゴケ(ウメ)K-、C+赤、KC+赤、P-。偽根極少、腹面辺縁部淡褐色、まつ毛なし、20cmほどになる。
◆オオチヂレマツゲゴケ(ウメ)偽根やや密、腹面辺縁部褐色
◆チヂレマツゲゴケ(ウメ)
◆ウラグロマツゲゴケ(ウメ)
◆トゲウチキウメノキゴケ(ウチキ)髄黄色
ワリキウメノキゴケ(ワリキ)短いまつ毛。K+黄→赤、C-、P+赤橙。

ウスイロキクバゴケ(キクバ)K+黄→赤、C-、KC-、P+黄。腹面淡色。基物に強く密着。裂片幅5mm以下。
◆トガクシキクバゴケ(キクバ)腹面淡色。
◆キクバゴケモドキ(キクバ)腹面淡色。
◆キクバゴケ(キクバ)腹面黒色。
◆アカゾメキクバゴケ(キクバ)腹面黒色。K+黄→赤、C-、KC-、P+黄。
◆ノルロバリドンキクバゴケ(キクバ)腹面黒色。
◆エゾキクバゴケ(キクバ)腹面黒色。
◆フサナリキクバゴケ(キクバ)腹面黒色。
◆ゴヘイゴケ(ゴヘイ)K+黄、P+赤。

トゲウメノキゴケ(ヒメウメ)C+赤。湾入部丸穴。短いまつ毛。5cmほど。
◆トゲウメノキゴケモドキ(ヒメウメ)裂芽にまつ毛。長いまつ毛多数。
イコマゴンゲンゴケモドキ(ゴ)KC+赤、C-、P-。まつ毛なし。
◆コウヤゴンゲンゴケ(ゴ)K-、KC-、C-、P+橙赤。
◆クイシゴンゲンゴケ(ゴ)稀。K+黄、C-、P+橙赤。
◆ヒュウガゴンゲンゴケ(ゴ)稀。K-、KC+橙、C-、P-。
◆ノダケゴンゲンゴケ(ゴ)K-、KC-、C-、P-。
◆クズレゴンゲンゴケ(ゴ)稀。K-、KC-、C-、P-。
◆イコマゴンゲンゴケ(ゴ)稀。K-、KC-、C-、P-。

トゲハクテンゴケ(ハクテン)擬盃点。小裂片にも見える?。腹面淡色。
◆トゲトコブシゴケ(トコ)辺縁のみの場合もある。擬盃点。

葉体中央部に泡芽
キウメノキゴケ(キウメ)淡黄色。しわ。10cmほど。
シラチャウメノキゴケ(ハイイロ)灰白色。しわ。形状はキウメに酷似。まつ毛なし。K-、C-、KC+赤、P-。
◆タナカウメノキゴケ(ハイイロ)灰白色。全部-。まつ毛なし。
◆オワリウメノキゴケ(ハイイロ)灰白色。全部-。まつ毛なし。
コナヒメウメノキゴケ(ヒメウメ)灰白色。短いまつ毛。2~3cmが多い。K-、C+赤、p-。
ヒカゲウチキウメノキゴケ(ウチキ)水色。しわ。湾入部丸穴。10cmほど。全部-。
◆ハヤチネウメノキゴケ(ウチキ)水色。平滑。短いまつ毛。K+黄→褐、C-、P+黄。

葉体中央部に球形の粉芽塊
ハクテンゴケ(ハクテン)
◆ゴヘイゴケモドキ(ゴヘイゴケモドキ)
◆キゴヘイゴケ(ゴヘイゴケモドキ)

裂片の先に球形の粉芽塊
◆コナウチキウメノキゴケ(ウチキ)髄黄色。粉芽塊。
コフキチョロギウメノキゴケ(ウチキ)短いまつ毛。黄緑色~灰白色。
タカハシゴンゲンゴケ(ゴ)粉芽塊は球状。まつ毛なし。1~3cmほど。灰白色。
◆ニュウガサゴンゲンゴケ(ゴ)淡黄色。まつ毛なし。

裂片の辺縁に線状の粉芽塊
ナミガタウメノキゴケ(ウメ)まつ毛なし。
◆ヒメキウメノキゴケ(ヒメキ)

裂片の辺縁や中央に泡芽
ゴンゲンゴケ(ゴ)まつ毛なし。5~10cmほど。UV+。
◆ニセゴンゲンゴケ(ゴ)成分。
◆ハコネゴンゲンゴケ(ゴ)成分。

裂片の辺縁に裂芽
◆ヤスダウメノキゴケ(ヒモ)樋状。
ニセマツゲゴケ(ウメ)長いまつ毛。
◆トゲトコブシゴケ(トコ)背面全面のこともある。

裂片の辺縁に粉芽塊
◆コフキトコブシゴケ(トコ)

小裂片
◆チヂレウチキウメノキゴケ(ウチキ)髄黄色
◆チヂレヒメウメノキゴケ(ヒモ)
◆チヂレトコブシゴケ(トコ)









【葉状ウメノキゴケ類の特徴的種群】

背面に擬盃点をつける
(トコブシゴケの仲間:10種)
◆トコブシゴケ
◆タカネトコブシゴケ
◆コフキトコブシゴケ
◆オリベトールゴケ
◆コフキトコブシゴケモドキ
◆トゲトコブシゴケ
◆アカゾメトコブシゴケモドキ
◆オリベトールゴケモドキ
◆チヂレアカゾメトコブシゴケ
◆チヂレトコブシゴケ
◆ウスバコブシゴケ
◆トゲタイワントコブシゴケ
(カラクサゴケの仲間:14種)
◆ナメラカラクサゴケ 欠 白斑が少ない
◆コウマクカラクサゴケ 欠 白斑が少ない
◆オオナメラカラクサゴケ 欠 白斑が盛り上がる
◆モンシロゴケ 欠 細かい模様
◆モンシロゴケモドキ 欠
◆ホソバカラクサゴケ 欠
◆トゲナシカラクサゴケ 小葉片
◆カラクサゴケ 裂芽 
◆ミヤマカラクサゴケ 裂芽
◆コフキカラクサゴケ 粉芽
◆アワカラクサゴケ 泡芽
◆イワカラクサゴケ 欠 岩上
◆シナノウメノキゴケ 背面に白斑を欠く
◆チヂレシナノゴケ 背面に白斑を欠く
(ハクテンゴケ属:2種)
◆ハクテンゴケ
◆トゲハクテンゴケ
(アワビゴケの仲間:2種)
◆クロカワアワビゴケ
◆アワビゴケ
(タカネゴケ属)
◆タカネゴケ
(ヒメキウメノキゴケ属の一部:1種)
◆ハクテンヒメキウメノキゴケ

背面に穿孔
(センシゴケの仲間)

腹面に海綿状組織
(アンチゴケの仲間)

地衣体が膨らむ
(フクロゴケの仲間)
(リボンゴケの仲間)

偽根が叉状
(ゴンゲンゴケの仲間)

腹面が淡色
(ハクテンゴケの仲間)
(キクバゴケの一部)

髄が黄色
(ウチキウメノキゴケの仲間:5種)
◆ウチキウメノキゴケ
◆クズレウチキウメノキゴケ
◆コナウチキウメノキゴケ
◆トゲウチキウメノキゴケ
◆チヂレウチキウメノキゴケ
(ウチキアワビゴケの仲間:1種)
◆ウチキアワビゴケ

髄が橙色(2種)
◆アマギウメノキゴケ
◆ウチキアワビゴケモドキ

長いまつ毛
(マツゲゴケの仲間)

基部が太いまつ毛

2019年2月20日水曜日

地衣類雑記

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パソコンならグーグル検索と同じ方法で対象種を抽出できます。記述の仕方はこちら
地衣類のキーワード一覧はこちら





形状による区分
呈色反応について
身近な地衣類の簡易識別メモはこちら



【リンク】

地衣類ネットワーク
http://jlichen.com/
進化する地衣類図鑑
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/syokubutsu/CHII/index.html
三河の野草さんの地衣類
http://mikawanoyasou.org/tiirui/tiirui.htm

地衣類の生活
https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/chii_nani/chii-navi7.html





葉状地衣類の観察ポイント

(最重要4項目)
◆栄養繁殖形と子器の有無、種類、発生場所、形状
◆髄の色(白色、黄色、橙色)
◆腹面の色
◆偽根の形状と色、量









中央は痂状でへりは葉状になるのは2つしかない。
ダイダイゴケ科のグループ
キクバチャシブゴケ


2019年2月12日火曜日

身近な地衣類の簡易識別メモ

身近な地衣類の簡易識別メモ

【身近な葉状地衣類】


白点が目立つ
ハクテンゴケ(ウメ)粉芽塊 比較的立体的
トゲハクテンゴケ(ウメ)裂芽 ぺったりしている
トコブシゴケ(ウメ)栄養繁殖形なし
◆カラクサゴケ類(ウメ)擬盃点はカラクサ模様


穿孔がある
◆センシゴケ(ウメ)粉芽

まつ毛が目立つ
マツゲゴケ(ウメ)縁部に粉芽塊
オオマツゲゴケ(ウメ)
◆クズレマツゲゴケ(ウメ)
◆ヤママツゲゴケ(ウメ)
◆ニセマツゲゴケ(ウメ)
◆オオチヂレマツゲゴケ(ウメ)


裂片先端に粉芽塊
タカハシゴンゲンゴケ(ウメ)偽根叉状
◆コフキチョロギウメノキゴケ(ウメ)偽根単一


葉状体の中央部に粒々(泡芽)・しわが目立つ
キウメノキゴケ(ウメ)径10cm以上になることも 泡芽→粉芽 黄緑色
◆シラチャウメノキゴケ(ウメ)径14cm以下 泡芽→粉芽 灰白色 裂片の湾入部は特に目立たない キウメノキゴケにそっくりだけど黄緑色じゃない
◆ヒカゲウチキウメノキゴケ(ウメ)泡芽→粉芽 灰白色 裂片の湾入部は丸い穴のようになる

葉状体の中央部に裂芽
ウメノキゴケ(ウメ)径30cm以上になることも 短い円柱状の裂芽 一番粉っぽく見える 灰白色 裂片が大きくて丸い
トゲウメノキゴケ(ウメ)径7cm以下 円柱状の裂芽 裂片湾入部が目立つ 周縁付近まで偽根あり
◆イコマゴンゲンゴケモドキ(ウメ) 周縁付近まで偽根あり 偽根叉状


よく子器を着ける(栄養繁殖形なし)
◆ウチキウメノキゴケ(ウメ)髄黄色 腹面黒褐色 おもに暖温帯
チョロギウメノキゴケ(ウメ)径10cm以下 髄白色 裂片幅5mm以下 腹面黒色 しわ目立つ? おもに冷温帯
◆ナメラシロムカデゴケ(ヤスデ)径5cm以下 髄白色 裂片幅3mm以下 腹面淡色 偽根淡色 岩上 樹上
◆ナメラムカデコゴケ(ヤスデ)径5cm以下 髄白色 裂片幅5mm以下 腹面淡色 偽根淡色 樹上
ナメラクロウラムカデゴケ(ヤスデ)径5cm以下 髄白色 裂片幅1-2mm 腹面黒色 偽根黒色 岩上
◆シラゲムカデゴケ(ヤスデ)髄白色 裂片幅3-7mm 腹面黒色 偽根黒色 子器に白色の刺毛)
◆アカハラムカデゴケ(ヤスデ)径3cm以下 髄橙色 裂片幅0.5~1.5mm


小型
コナアカハラムカデゴケ(ヤスデ)径1cm以下 髄橙色 縁に沿って粉芽塊 偽根黒
◆ヒラムシゴケ(ヤスデ)髄橙色 腹面淡褐色 縁部が橙色 粉芽 偽根黒 腹面淡褐色
ムカデコゴケ(ヤスデ)径1cm以下 髄白色 腹面淡色 偽根淡色 裂片の中央部に粉芽塊
クロウラムカデゴケ(ヤスデ)径5cm以下 髄白色 裂片の辺縁部に粉芽塊
ナミムカデゴケ(ヤスデ)径3cm 髄白色 腹面淡色 偽根淡色 裂片の辺縁部に粉芽塊
コフキヂリナリア(ピン)径5~10cm 髄白色 腹面黒色 裂片の中央部に粉芽塊 溶岩みたい


白い偽根目立つ(下皮層なし)
◆ウラジロゲジゲジゴケ(ヤスデ)
◆チヂレウラジロゲジゲジゴケ(ヤスデ)


黒い偽根目立つ(下皮層なし)
◆クロアシゲジゲジゴケ(ヤスデ)
◆コバノゲジゲジゴケ(ヤスデ)
◆キウラゲジゲジゴケ(ヤスデ)


地衣体黄色
◆ロウソクゴケ


コンクリート上に生える
◆ムカデコゴケ
◆ナメラクロウラムカデゴケ



【身近な樹状地衣類】

◆ジョウゴゴケモドキ
◆ヒメレンゲゴケ
◆ヤマトキゴケ
◆オオキゴケ



【身近な痂状地衣類】

まずは、岩上と樹上で区別

日当たりのよい岩上
◆キッコウイボゴケ
◆イシガキチャシブゴケ
◆ヘリトリゴケ


コンクリート上
◆コウロコダイダイゴケ
◆ツブダイダイゴケ


樹幹
◆レプラゴケ
◆ミズイロレプラゴケ
◆コナチャシブゴケ
◆ナミチャシブゴケ
◆ホソモジゴケ
◆オリーブトリハダゴケ


暗いスギ林内の樹幹
◆ミズイロレプラゴケ
◆ゴフンゴケ





子器盤橙色
◆コウロコダイダイゴケ
◆ツブダイダイゴケ



地衣体が灰白色~灰緑色で、子器が黒色、突出
(岩上)
ハコネイボゴケ(カラタチゴケ科)p147 子器径0.5~2.3mm
ハマスミイボゴケ類(ピンゴケ科)p173

(樹上)
ハリイボゴケ類(カラタチゴケ科)多数p147
コゲボシゴケ類(コゲボシゴケ科)p219 子器径0.4~2.5
スミイボゴケ類(ピンゴケ科)p173
ヤマスミイボゴケ(ピンゴケ科)p175 子器径0.3mmほど







2019年2月11日月曜日

地衣類のキーワード

地衣類のキーワード一覧
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葉状 樹状(樹枝状) 痂状(固着) 鱗状 針状 糸状 辺縁のみ葉状

地衣体灰白色 地衣体淡黄色 地衣体薄緑色 地衣体灰緑色
地衣体淡褐色 地衣体褐色 地衣体黒色
地衣体黄色 地衣体橙色 地衣体桃色

子器白色 子器淡褐色 子器褐色 子器暗褐色 子器黒色  
子器黄色 子器橙色 子器赤色 子器灰色

髄白色 髄黄色 髄橙色

腹面白色 腹面淡色 腹面褐色 腹面黒色

粉芽 粉芽塊(ソラリア) 裂芽 泡芽(パスチュール) 小裂片 栄養繁殖形なし



地衣体
裂片 盃 子柄 擬子柄 基本葉体 鱗葉 棘枝
皮層 上皮層 下皮層 藻類層 髄層
頭状体
擬盃点 盃点 穿孔 しわ 脈 マキラ(網目模様) 粉霜
まつげ(シリア)
偽根 偽根単一 偽根S型 偽根叉状
綿毛

共生藻類
緑藻 シアノバクテリア(藍藻)

子器
子嚢 胞子 裸子器(子嚢盤) 子器盤 子器縁(子器托) レカノラ型 レキデア型 被子器(子嚢殻) 孔口 リレラ ラビア リレラ型
子器普通 子器少ない 子器稀 無子器
埋没 突出

基物
樹上 岩上 地上 金属上 葉上
石灰岩

気候帯
亜熱帯 暖温帯 冷温帯 亜寒帯 寒帯

分布量
□多産種 〇普通種 △稀産種 ×絶滅種