現段階の個人的な意見ですが、二次茎(立ち上がる茎)の様子に着目してオオトラノオゴケと区別しています。
鱗片状の小さな葉をまばらにつけて、枝の下部には大形の葉がほとんどなく、柄が長いのがキダチヒダゴケで、枝の下部にも大きな葉をつけ、柄自体が短めなのがオオトラノオゴケではないかと考えています。
関東では比較的よく区別できるように思いますが、なんともいえないようなものもたまにあり、まだまだ検討が必要です。
中肋背面のトゲは当てにならないという意見に賛成です。鋸歯の細胞数も傾向程度だと思います。
葉身中部の細胞は、オオトラノオゴケが最も長めで、次にキダチヒダゴケが長く、キツネノオゴケやコマトラノオゴケはもっと短いイメージです。
オオトラノオゴケは葉のお椀状が顕著で、それ以外の種はそれほどでもないのかもしれません。
検討を継続します。
写真1:全形
写真2:葉身下部の細胞
写真3:葉身下部の葉縁部
写真4:葉身中部の細胞。16×7μmほどでした。
写真5:葉身中部の葉縁部
写真8:葉先
おまけ(2003東京31) すぐ近くの別の個体
写真9:蒴をつけている様子
写真10:全形
写真11:中肋の背面にとげがありました。
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