茎断面で表皮細胞が大形透明薄壁なので、6種に絞られます。
比較的大形で、よく羽状に分枝するのはヤマハイゴケとタマキチリメンゴケの2つだけですが、両者はかなり難しいです。
葉のとがり具合や中肋の長さなどはヤマハイゴケに近いように思います。
でも、翼部がよく発達していることや植物体が赤く色づいていることなどを重視してタマキチリメンゴケとしました。
ヤマハイゴケとタマキチリメンゴケは生育環境が違うと思います。そうあって欲しい。
ヤマハイゴケは乾いた岩や樹幹で、タマキは湿った岩に生えるようです。
ここはとても湿っていました。
コバノエゾシノブゴケが生えるような場所にハイゴケみたいなのが生えていたら、タマキかもしれません。
写真1:陰湿な沢筋の石に生えていました。
写真2:コバノエゾシノブゴケと混生していました。
写真3:大きさや枝の太さはハイゴケによく似ていました。
写真4:枝は多めです。
写真5:茎の断面。中心束はありそうです。
写真6:表皮には大形透明薄壁細胞がありました。
写真7:少し厚壁です。
写真8:茎葉はよく鎌形になっています。
写真9:茎葉
写真10:中肋はかなり長いです。
写真11:翼部は発達しています。
写真12:翼細胞は矩形で、大形薄壁です。
写真13:こんなパターンも
写真14:葉身中部の細胞。80×3μmほどでした。
写真15:葉身中部の細胞。70×4μmほどでした。
写真16:葉先
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