2019年3月30日土曜日

キゴケ科

キゴケ科は3属46種

キゴケ属(樹状)33種
レプラゴケ属(痂状)12種
ツブレプラゴケ属(痂状)1種

キゴケ属:33種

(灌木状で山地帯に分布:7種)
◆シダレキゴケ:擬子柄が垂れ下がる。擬子柄は高さ3~8cm。
◆オオキゴケ:擬子柄は直立。高さは3~7cm。棘枝の先端に白色の粉芽をつけるが、つけない型もある。無毛。子器は褐色~黒褐色。暖温帯の岩上。
◆キゴケ:擬子柄は高さが3~8cm。粉芽なし。子器は赤褐色。冷温帯の岩上。棘枝は擬子柄の片側だけにつく。
◆クロミキゴケ:キゴケに似る。子嚢下層が褐色なことで区別される。
◆ニセユビキゴケ:擬子柄は3~5cm。頭状体はぶどう状。棘枝の先端部は白くなる。
◆ツブサンゴキゴケ:サンゴキゴケに似るが、棘枝が細粒。擬子柄は高さ2cm以下。

(灌木状で高山帯に分布:6種)
◆サンゴキゴケ:高山帯。擬子柄は高さ2~6cm。綿毛散生。棘枝は円筒状~サンゴ状。
◆ムクムクキゴケ:高山帯の地上。擬子柄は高さ4~8cm。綿毛密生。子器側生。
◆ムクムクキゴケモドキ:高山帯の地上。擬子柄は高さが3~8cm。綿毛少ない。
◆ニセムクムクキゴケ:高山帯の地上。北海道。綿毛密生。子器頂生。
◆ワタゲキゴケ:高山帯の岩上。北海道。
◆テネシーキゴケ:知床で一度採集されただけ。

(放射状で半球状の団子になる。棘枝が葉状。高山帯。:2種)
◆ヒロハキゴケ:高山帯の裸岩上。
◆ヒロハキゴケモドキ:ヒロハキゴケとは外形で区別がつかず、含有成分だけで区別されている。ごく稀。西吾妻山で1度採集されただけ。

(単一:18種)
◆マルミキゴケ:擬子柄は3~6cm。分枝は少し。棘枝多数。
◆ヤマトキゴケ:擬子柄は高さが1~3cm。分枝は少し。P+赤。
◆アオガシマキゴケ:基本葉体が永存。擬子柄はしばしば下垂する。ヤマトキゴケの変種。
◆トウキョウキゴケ:基本葉体は永存。ヤマトキゴケの変種。
◆カワラキゴケ:川岸の岩上に多い。擬子柄は高さ3.5cm。
◆タカサゴキゴケ:九州のみ。ヤマトキゴケに似る。P-。
◆エチゴキゴケ:擬子柄は木質状。北陸。
◆キイキゴケ:三重県。
◆ホソキゴケ:擬子柄は0.5~2cm。棘枝は顆粒状で白色の粉芽をかぶる。
◆コナボウズゴケ:しばしば径1mほどのコロニーを形成する。擬子柄は高さ1cm以下。普通先端が白色の粉芽で覆われる。分枝は少し。
◆ハイイロキゴケ:高山の裸岩。
◆コナハイイロキゴケ:ハイイロキゴケの変種で、子柄に粉芽がある。

◆フシキゴケ:ミヤマキゴケに似て、擬子柄は斜上する。
◆ユビキゴケ:高山の岩上。ミヤマキゴケに似る。頭状体はぶどう状。
◆ミヤマキゴケ:高山。擬子柄は高さ1~1.5cm。頭状体はぶどう状。
◆ニセミヤマキゴケ:開聞岳と屋久島。
◆ツブキゴケ:擬子柄は高さ1cm以下。分枝は稀。無毛。
◆エゾキゴケ:知床半島。棘枝は顆粒状からいぼ状で、暗点も小さい。無毛。
◆サビッツキゴケ:高山の岩上。北海道。擬子柄は高さ1.5~2.5cm。棘枝に暗色部あり。
◆ツチノウエノキゴケ:砂礫の混じった土上に生育。基本葉体は永存。綿毛散生。


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