2018年12月31日月曜日

ホウオウゴケ科②

ホウオウゴケ科②舷なしのマトリックス(25種) (ホウオウゴケ科)

①舷ありのマトリックスはこちらです。

まだまだです。すみません。






タチヒダゴケ科②

タチヒダゴケ科②這うタイプのマトリックス(11種) (タチヒダゴケ科)

①立つタイプはこちらです。

葉の先が尖るミノゴケ系は超難しいですね。
蒴はいりますね。







タチヒダゴケ科

タチヒダゴケ科 <種一覧へ>


タチヒダゴケ科の特徴

・帽が鐘形で縦ひだがある。(例外多数)
・おもに樹幹や岩に生える。
・立つタイプと這うタイプがある。





①立つタイプ(17種) <種一覧へ>


這うタイプよりは簡単かも。でも、なかなか手ごわいです。
キンモウゴケ属は立つタイプと這うタイプの2タイプあり、どちらも葉身基部葉縁部の細胞が特殊です(参照:カラフトキンモウゴケ1803三重90)。
この仲間は、蒴がないと厳しそうですね。






②這うタイプ(11種) <種一覧へ>


葉の先が尖るミノゴケ系は超難しいですね。
蒴はいりますね。












キセルゴケ科

キセルゴケ科(3属12種)  <種一覧へ> <マトリックス>


キセルゴケ科の特徴


・大きな蒴
・雌苞葉が目立つ
・配偶体が退化(キセルゴケ属)
・蒴柄は短い。
・どちらかというと南方系?


所属する属


◆キセルゴケ属(2):配偶体が退化し、葉はほとんどない。蒴柄にパピラ。
◆イクビゴケ属(8):蒴柄は非常に短く、苞葉の間に埋もれる。
◆クマノゴケ属(2):葉は紐状に長く伸び、水辺に岩上に生える。


キセルゴケ属とクマノゴケ属は数も少ないし、わかりやすいです。
イクビゴケ属8種は、なかなか難しいです。
一番重要なポイントは内苞葉の葉身先端の形状です。
イクビゴケ属は南方系のようで、イクビゴケ以外はなかなか見る機会がないです。


注意すべき他科


イクビゴケの葉はタチゴケに似ています。


<マトリックス>


全く未完成です。随時更新していきます。すみません。
マトリックスは、ほかの科も含めて全部エクセルで作成しています。大したものではありませんが、ダウンロード、加工、転載、オールフリーです。グーグルドライブで公開しています(こちら)ので、御自由にお使いください。
エクセルのフィルター機能が便利です。消去法で種を絞れます。











イクビゴケ

イクビゴケ Diphyscium fulvifolium (キセルゴケ科) <種一覧へ>

イクビゴケの仲間は難しいですね。
そよ風さんの記事を見ると、そう単純ではなさそうです。
なかなかイクビゴケ以外の種は見つかりません。イクビゴケに一番近縁なのはミヤマイクビゴケですかね。この仲間の識別には内苞葉の形状が重要みたいですが、やはりいろいろ調べて総合的に判断しないといけなそうです。
最近はイクビゴケ属はイクビゴケ科にするんですかね?

写真1 :葉先が芒状に伸びています。

写真2 :シンモエスギゴケ、ホソバオキナゴケ、コケシノブの前葉体と混生?

 写真3:巻縮の様子。普通葉はよく巻縮します。

 写真4

 写真5

 写真6:普通葉。ナミガタタチゴケとかと間違えてしまいそうですね。葉身は多細胞層だそうです。

 写真7

写真8:アカイチイゴケやトサホラゴケモドキと混生?


クマノチョウジゴケ

クマノチョウジゴケ (キセルゴケ科) <種一覧へ>

八ヶ岳で1回見ただけです。写真がイマイチでした。
ウチワチョウジゴケとは蒴の形が違います。
蒴柄にパピラが密生するそうです。

写真1:北八ヶ岳で見ました。


<ページの先頭へ>

ウチワチョウジゴケ

ウチワチョウジゴケ (キセルゴケ科) <種一覧へ>

蒴の上面が平らなら、ウチワチョウジゴケみたいです。
クマノチョウジゴケの蒴は稜がなく、ほぼ円筒形です。
この仲間はこの2種類だけなので、簡単ですね。

 写真1:八甲田山にて

写真2: 八甲田山にて。とても変な形の蒴です。

 写真3:御池岳にて

写真4:御池岳にて

ナンジャモンジャゴケ

ナンジャモンジャゴケ Takakia lepidozioides (ナンジャモンジャゴケ科) <種一覧へ> 1809長野

仮根がなくて、葉はもろく、茎からはずれやすいそうです。折れた葉が無性芽的役割を果たしているのでしょうか。茎の下部から鞭枝を出して、マット状に広がります。胞子体は見つかっていないそうです。
日本にナンジャモンジャゴケ科はナンジャモンジャゴケだけです。なかなか見られない、とても特殊なコケです。

写真1:生育状況

写真2:生育状況

写真3:葉は棒状

写真4:葉の先はやや尖り気味

写真5:全形

 写真6:全形。だいだいのは走出枝ではなさそう。

 写真7:茎先

 写真8:茎先の様子

 写真9:茎先の様子

写真10:茎の様子

 写真11:茎下部の突起

 写真12:葉先の様子

 写真13:葉の基部

写真14:葉

 写真15:葉先

 写真16:葉の中心の細胞

 写真17:葉の表面の細胞

写真18:葉の中心の細胞

 写真19:葉の表面の細胞

 写真20:茎下部の小さな枝?

写真21:茎の表面


ウロコミズゴケ

ウロコミズゴケ Sphagnum squarrosum (ミズゴケ科) <種一覧へ>



写真1 :奥多摩の沢沿いの乾いた岩場に生えていました(写真3まで)。違うかも??

写真2 :枝先の様子

 写真3:随分と白っぽい

 写真4:八甲田山です。

 写真5:これも八甲田山。

写真6:これは北八ヶ岳。

クロゴケ

クロゴケ Andreaea nivalis (クロゴケ科) <種一覧へ>

高山帯や亜高山帯の乾いた日当たりのよい岩によく着いています。
とても特殊な蒴をしています。蒴の側面に4本の裂け目ができて、そこから胞子を飛ばします。
検鏡写真はこちらです。
クロゴケ科にはもう1種、ガッサンクロゴケという種があります。ガッサンクロゴケは見たことありませんが、相当に大きく、茎長は4~10cmだそうです。クロゴケは葉に中肋がなくて、ガッサンクロゴケは中肋が明瞭だそうです。

写真1 :写真5まで岩木山。

写真2 

 写真3

 写真4

 写真5:まっくろ。乾燥が強いと黒くなる??

 写真6:写真8まで八甲田山。

 写真7

写真8:こんな感じが多いかも。


<ページの先頭へ>

オオサワゴケ

オオサワゴケ (タマゴケ科) <種一覧へ> <マトリックス> 1804東京22

コツクシサワゴケに似ていますが、葉縁部は平坦です。コツクシサワゴケは強く反曲します。
カマサワゴケも少し似ていますが、葉は卵状披針形で、葉先は鋭頭です。

写真1: 湿った土上に生えていました。

写真2: 蒴の様子

 写真3:葉の様子

 写真4:全形

 写真5:全形

 写真6:茎

 写真7:蒴

 写真8:茎

 写真9:葉

 写真10:葉身

 写真11:基部

 写真12:基部

 写真13:基部の細胞

 写真14:基部の葉縁部

 写真15:葉身中部の細胞

 写真16:葉身中部の細胞のパピラ

 写真17:葉身上部

 写真18:葉身上部の細胞

 写真19:葉先。中肋は突出。

写真20:葉先