2019年3月31日日曜日

ニセユビキゴケ?

ニセユビキゴケ?(地衣類チャシブゴケ目キゴケ科キゴケ属)p47

#樹状 #岩上 #綿毛なし

棘枝は指状
棘枝の先端は白い。
雰囲気も、大きさも、ヒメキゴケによく似ていましたが、手触りはとても硬かったです。
灌木状で山地帯に生えるキゴケ属は6種ですが、消去法でニセユビキゴケかなと思いました。
外形が酷似するユビキゴケは高山帯に生えるそうです。
図鑑では擬子柄は3~5(まれに7)cmとなっていますが、これは1.5cmほどでした。頭状体も子器も見当たりませんでした。

奥多摩町鋸尾根に1ヶ所だけでした。
登山道沿いの岩上です。薄暗い場所でした。

かなり小さく感じました。

棘枝は指状に見えました。





裏側です。髄は白色。






ビアトレラゴケ?

ビアトレラゴケ(タラコゴケ)?

#痂状 #岩上

奥多摩町鋸尾根
















2019年3月30日土曜日

キゴケ科

キゴケ科は3属46種

キゴケ属(樹状)33種
レプラゴケ属(痂状)12種
ツブレプラゴケ属(痂状)1種

キゴケ属:33種

(灌木状で山地帯に分布:7種)
◆シダレキゴケ:擬子柄が垂れ下がる。擬子柄は高さ3~8cm。
◆オオキゴケ:擬子柄は直立。高さは3~7cm。棘枝の先端に白色の粉芽をつけるが、つけない型もある。無毛。子器は褐色~黒褐色。暖温帯の岩上。
◆キゴケ:擬子柄は高さが3~8cm。粉芽なし。子器は赤褐色。冷温帯の岩上。棘枝は擬子柄の片側だけにつく。
◆クロミキゴケ:キゴケに似る。子嚢下層が褐色なことで区別される。
◆ニセユビキゴケ:擬子柄は3~5cm。頭状体はぶどう状。棘枝の先端部は白くなる。
◆ツブサンゴキゴケ:サンゴキゴケに似るが、棘枝が細粒。擬子柄は高さ2cm以下。

(灌木状で高山帯に分布:6種)
◆サンゴキゴケ:高山帯。擬子柄は高さ2~6cm。綿毛散生。棘枝は円筒状~サンゴ状。
◆ムクムクキゴケ:高山帯の地上。擬子柄は高さ4~8cm。綿毛密生。子器側生。
◆ムクムクキゴケモドキ:高山帯の地上。擬子柄は高さが3~8cm。綿毛少ない。
◆ニセムクムクキゴケ:高山帯の地上。北海道。綿毛密生。子器頂生。
◆ワタゲキゴケ:高山帯の岩上。北海道。
◆テネシーキゴケ:知床で一度採集されただけ。

(放射状で半球状の団子になる。棘枝が葉状。高山帯。:2種)
◆ヒロハキゴケ:高山帯の裸岩上。
◆ヒロハキゴケモドキ:ヒロハキゴケとは外形で区別がつかず、含有成分だけで区別されている。ごく稀。西吾妻山で1度採集されただけ。

(単一:18種)
◆マルミキゴケ:擬子柄は3~6cm。分枝は少し。棘枝多数。
◆ヤマトキゴケ:擬子柄は高さが1~3cm。分枝は少し。P+赤。
◆アオガシマキゴケ:基本葉体が永存。擬子柄はしばしば下垂する。ヤマトキゴケの変種。
◆トウキョウキゴケ:基本葉体は永存。ヤマトキゴケの変種。
◆カワラキゴケ:川岸の岩上に多い。擬子柄は高さ3.5cm。
◆タカサゴキゴケ:九州のみ。ヤマトキゴケに似る。P-。
◆エチゴキゴケ:擬子柄は木質状。北陸。
◆キイキゴケ:三重県。
◆ホソキゴケ:擬子柄は0.5~2cm。棘枝は顆粒状で白色の粉芽をかぶる。
◆コナボウズゴケ:しばしば径1mほどのコロニーを形成する。擬子柄は高さ1cm以下。普通先端が白色の粉芽で覆われる。分枝は少し。
◆ハイイロキゴケ:高山の裸岩。
◆コナハイイロキゴケ:ハイイロキゴケの変種で、子柄に粉芽がある。

◆フシキゴケ:ミヤマキゴケに似て、擬子柄は斜上する。
◆ユビキゴケ:高山の岩上。ミヤマキゴケに似る。頭状体はぶどう状。
◆ミヤマキゴケ:高山。擬子柄は高さ1~1.5cm。頭状体はぶどう状。
◆ニセミヤマキゴケ:開聞岳と屋久島。
◆ツブキゴケ:擬子柄は高さ1cm以下。分枝は稀。無毛。
◆エゾキゴケ:知床半島。棘枝は顆粒状からいぼ状で、暗点も小さい。無毛。
◆サビッツキゴケ:高山の岩上。北海道。擬子柄は高さ1.5~2.5cm。棘枝に暗色部あり。
◆ツチノウエノキゴケ:砂礫の混じった土上に生育。基本葉体は永存。綿毛散生。


2019年3月28日木曜日

ホソカラタチゴケ?

ホソカラタチゴケ?(地衣類チャシブゴケ目カラタチゴケ科カラタチゴケ属)p142

#樹上 #岩上 #粉芽塊

分枝は円柱状。
イワカラタチゴケと難しい。

奥多摩町鋸尾根








ヤスダウメノキゴケ

ヤスダウメノキゴケ(地衣類チャシブゴケ目ウメノキゴケ科ヒモウメノキゴケ属)p105

#葉状 #岩上 #樹上 #裂芽 #樋状 #腹面黒色

葉縁に裂芽を密生する。

奥多摩町鋸尾根













ヒュウガニセザクロゴケ

ヒュウガニセザクロゴケ(地衣類チャシブゴケ目チャシブゴケ科ニセザクロゴケ属)p66

#痂状 #地衣体灰白色 #子器赤橙色 #樹上


奥多摩町鋸尾根















オオスルメゴケ?

オオスルメゴケ?(地衣類チャシブゴケ目ウメノキゴケ科ヒゲアワビゴケ属)p132

#葉状 #地衣体褐色 #岩上 #刺状突起? #粉芽?

オオスルメゴケは刺状突起がないことになっている。問題あり。

奥多摩町鋸尾根
















ウロコレプラゴケ

ウロコレプラゴケ(地衣類チャシブゴケ目キゴケ科レプラゴケ属)p53

#痂状 #粉芽塊 #岩上 #樹上

下生菌糸は褐色~黒色

奥多摩町鋸尾根の岩上
 周辺の黒いものも同一か?













2019年3月26日火曜日

トゲトコブシゴケ

トゲトコブシゴケ(地衣類チャシブゴケ目ウメノキゴケ科トコブシゴケ属)p134

#葉状 #樹上 #裂芽

裂芽を背面全体につけるタイプと葉縁部だけにつけるタイプがあった。

奥多摩町栃寄




裂芽


葉縁部だけに裂芽をつけるタイプ 





岩みたいなぼこぼこ

岩みたいなぼこぼこ

#痂状 #岩上 #地衣体褐色

不明の地衣類

埼玉県飯能市蕨山










奥多摩町大岳山






奥多摩町鋸山