2020年12月20日日曜日

ヤマハイゴケ

ヤマハイゴケ 2003東京80

茎断面の表皮細胞に大形透明細胞があります。
分枝の状況や茎葉の形などから、タマキチリメンゴケかヤマハイゴケのどちらかになるでしょが、両者の判別は相当に難しいです。
平凡社の図鑑では、ヤマハイゴケに中心束はないと書いてありますが、この個体には中心束がありました。
検索表では色の違いを判断基準にしていますが、立地環境や時期で変わりそうなので、それはなかなか難しいのではと思います。色以外では、葉のとがり具合を識別点にしています。
結局はどうも曖昧な違いのような感じです。
ハイゴケの仲間は、見れば見るほどわからなくなりそうな雰囲気です。
今回のこの個体は、葉先が比較的細長く尖っているように見えるので、ヤマハイゴケとしました。この個体の茎葉は、鎌形の曲がりが顕著ではありませんでした。
以前見たこれとは、生えている雰囲気がかなり似ています。

写真1:生育状況

写真2:生育状況

写真3:結構赤みがあります。

写真4:枝や葉の様子

写真5:枝や葉の様子

写真6:枝や葉の様子

写真7:茎の断面。もう一度確認しましたが、中心束はあるようでした。

写真8:茎断面の様子

写真9:茎断面の様子

写真10:茎葉

写真11:葉

写真12:葉

写真13:葉

写真14:ぽっちゃりタイプ

写真15:葉身下部

写真16:葉身下部

写真17:葉身下部の細胞

写真18:葉身中部の細胞。83×3μmほどでした。

写真19:葉身中部の細胞。92×3μmほどでした。

写真20:葉身上部

写真21:葉身上部の細胞


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