茎断面の表皮細胞に大形透明細胞があります。
分枝の状況や茎葉の形などから、タマキチリメンゴケかヤマハイゴケのどちらかになるでしょが、両者の判別は相当に難しいです。
平凡社の図鑑では、ヤマハイゴケに中心束はないと書いてありますが、この個体には中心束がありました。
検索表では色の違いを判断基準にしていますが、立地環境や時期で変わりそうなので、それはなかなか難しいのではと思います。色以外では、葉のとがり具合を識別点にしています。
結局はどうも曖昧な違いのような感じです。
ハイゴケの仲間は、見れば見るほどわからなくなりそうな雰囲気です。
今回のこの個体は、葉先が比較的細長く尖っているように見えるので、ヤマハイゴケとしました。この個体の茎葉は、鎌形の曲がりが顕著ではありませんでした。
以前見たこれとは、生えている雰囲気がかなり似ています。
写真1:生育状況
写真2:生育状況
写真3:結構赤みがあります。
写真4:枝や葉の様子
写真5:枝や葉の様子
写真6:枝や葉の様子
写真7:茎の断面。もう一度確認しましたが、中心束はあるようでした。
写真8:茎断面の様子
写真9:茎断面の様子
写真10:茎葉
写真11:葉
写真12:葉
写真13:葉
写真14:ぽっちゃりタイプ
写真15:葉身下部
写真16:葉身下部
写真17:葉身下部の細胞
写真18:葉身中部の細胞。83×3μmほどでした。
写真19:葉身中部の細胞。92×3μmほどでした。
写真20:葉身上部
写真21:葉身上部の細胞
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