2021年11月27日土曜日

QGIS3で植生図その2(整形など)

※※ QGISのバージョン3に対応しました。 ※※

その1(基本データの作成まで)はこちら
その3(GPSとの連携)はこちら

ラベル

全てのラベルを表示する
「プロパティ」→「ラベル」→「レンダリング」→「このレイヤの全ラベル表示」にチェック

ラベルに縁取りを付ける
「プロパティ」→「ラベル」→「バッファ」→「テキスト縁取り描画」にチェック
好みによりますが、バッファの不透明度は70%くらいに設定しています。

ラベルの背景に四角を配置する
引き出し線を引く場合は、縁取りよりも四角の方が、きれいになります。
「プロパティ」→「ラベル」→「背景」
「背景を描画」にチェック
Shape→「四角形」、サイズタイプ→「バッファ」、サイズX→「0.4」、縦サイズ→「0.4」(数字は適宜)。

ポリゴン内に移動
「プロパティ」→「ラベル」→「配置」→「ポイントをポリゴンの内側に移動する」にチェック

ラベル位置の微調整 p.282
ラベルの位置を個別に微調整できます。
QGIS3で随分と簡単になりました。

(下準備)
値にダブりのないフィールド(ユニークフィールド)が必要になります。(例:「id」に連番を挿入するなど)
属性テーブルを開く
編集モードにする(ツールバーの鉛筆アイコンをクリック)
アイコン下の左端部分で、対象フィールドを選択
アイコン下の式入力部分に「$id」または「@row_number」と入力
「すべて更新」をクリック


(ラベルの移動)
ツールバーの「ラベル、ダイアグラムを移動」をクリック
一番最初だけプライマリーキー(ダブりのないフィールド)を指定する
後はラベルをドラッグしてクリックするだけ


ラベルに引き出し線を付ける
QGIS3で随分と簡単になりました。
「プロパティ」→「ラベル」→「引出し線付きラベル」→「引出し線付きラベルを描画」にチェックを入れる
※バージョン2の時と同じ方法でも、引き出し線は引けるようです。→こちらを参照


区分線の太さの変更

標準ですと区分線が太めですので、好みに応じて若干細くします。
「プロパティ」→「シンボロジ」
「シンボル」の所の右端の下三角をクリック→「シンボルの設定...」
「シンプル塗りつぶし」をクリックして、「ストローク幅」を修正する。


表示色の変更

「プロパティ」→「シンボロジ」→「シンボルの色」のところで右クリック→「色を変更」→「スポイト」をクリック→「色をサンプルする」をクリック→取得したい色のところでクリックすると色を取得できる(p134参照)
QGISの外からも取得できる。

サンプルしないで、HTML表記法の所の値を直接書き換えてもよい。


不透明度 p.182

レイヤパネルの左上にある「レイヤのスタイルパネルを開く(F7)」のアイコンをクリック
「レイヤレンダリング」を展開して、不透明度のスライドを動かす。
いつもは不透明度を80%くらいにしています。


凡例

エクセルで表を作って、pdfに書き出し、インクスケープやイラストレーターで立ち上げて整形がいいかも。
色はインクスケープ上で吸い出せばいい。
不透明度もインクスケープ上で、同じ値だけ設定してもいい。

(色のコピーの仕方)
書き出したpdfなどをGIMPで立ち上げる。
ツールボックス内のアクティブな色の部分をクリックし、「描画色の変更」ダイアログを開く。
HTML表記右側のスポイトをクリック。
吸い出す色の所でクリック。
HTML表記の値をコピー。
エクセルで「塗りつぶしの色」のアイコンをクリック→「その他の色」
Hexに先ほどコピーした値を貼り付け。

エクセルでは不透明度を設定できないようなので、この方法で再度色を設定する。
同様のことは、インクスケープやイラストレーターなどでもできるようです。


印刷設定 p.440

レイアウト(バージョン2ではコンポーザだった)を使う。
スケールや方位と、本体の図は別で書き出す。
後で位置変更できるように。
本体の図は、何も付けず、本体の図だけで書き出す。縮尺を決めるくらい。
凡例やスケールや方位はインクスケープやイラストレーター上で貼り付ける。
スケールと方位はラスターでなくて印刷。
本体の図はラスターでも、ベクターでも好みに応じてどうぞ。
書き出しはpdf形式か?


書き出し

pdf形式がいいか。
svg形式への書き出しはまだ未完成みたい。
いっそのこと、画像(png形式)でもいいかも。解像度を「600dpi」にするとかなりきれい。ファイルサイズはそれほど大きくはならないようだ。
ワードに貼るなら、縮尺は入れないで、スケールだけにするといい。
凡例もエクセルからワードに直接貼り付けてもいい。

インクスケープでpdfをインポートする時、「インポート設定」で、「Poppler/Cairoをインポート」 の方をチェックした方がいいみたいです。


その他の便利機能


バッファーの作成 p.378

「ベクタ」→「空間演算ツール」→「固定距離バッファ」
「線分率」はとりあえず「5」のままで。


ブロック区分ごとの面積計算 p.389

ブロック区分図を作成(ポリゴン)。外周は適当に広めでいい。
ブロック区分図の属性データ編集画面でフィールドを新たに作り、そこにそれぞれのブロック名を入力。
「ベクタ」→「空間演算ツール」→「交差」
「入力レイヤ」に植生図のレイヤを指定。
「オーバーレイレイヤ」にブロック区分図のレイヤを指定。
実行する。
新たに作られた交差のレイヤで属性データ編集画面を開く。
属性データ編集モードにする。
フィールド計算機ボタンをクリックする。
「ジオメトリ」から「$area」を選択。
「OK」をクリックすると、面積が計算される。
表全体を選択して「ctrl+C」。エクセルにペースト。


矢印

ラインを引く。
プロパティ→シンボロジ→「+」
シンボルレイヤタイプを「シンプルライン」から「矢印」に。
ツールバーの「地物の回転」や「地物の移動」が使えます。


クリップ p.382

指定した範囲(オーバーレイレイヤ)で抜き出す。



その1(基本データの作成まで)はこちら
その3(GPSとの連携)はこちら

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