ハリガネゴケ科(9属55種) <種一覧へ> <マトリックス>
ヘチマゴケ属とハリガネゴケ属は情報不足でまともに同定できません。アマチュア的にはとりえあず主要な種だけでいいかも。
ハリガネゴケ科の特徴
・立つコケ・馴染みのある種が多い。
・細胞は大きくて長め。
・蒴は傾く。(ウリゴケ属だけが直立)→ホソバゴケも直立しているように見えます。
・蒴は洋梨形(頸部があるもの)が多い。逆に円筒形は特徴的(ヌマゴケやハリガネゴケなど)
・パピラの記述見当たらず。(多分ない?)
・比較的よく蒴を着ける。(例外:ホソウリゴケなど)
・蒴歯は普通2列。
・土上や岩上がほとんど。樹幹に生えるのはキイウリゴケやギンゴケなど少数。
・無性芽を着けるものは結構ある。
グループ分け
②ハリガネゴケなど:葉が広めのタイプ。葉身細胞は太短い傾向。6属からなります。
注意すべき他科
・タマゴケ科のサワゴケ類はヘチマゴケ類に似ています。
・チョウチンゴケ科も結構似ています。
観察ポイント
・細胞の形
・蒴の形:結構重要なポイントかもと思います。
・中肋の飛び出し具合
・葉形や葉先
・乾の時の縮れ方:重視します。
・湿の時の姿:湿でも棒状のものとかあります。傘状も特徴的です。
<マトリックス>
ヒョウタンゴケ科とタマゴケ科もいっしょに作成しました。
全く未完成です。随時更新していきます。すみません。
マトリックスは、ほかの科も含めて全部エクセルで作成しています。大したものではありませんが、ダウンロード、加工、転載、オールフリーです。グーグルドライブで公開しています(こちら)ので、もしよかったら御自由にお使いください。
エクセルのフィルター機能が便利です。消去法で種を絞れます。
(イメージです。最新はリンク先です。)
①ヘチマゴケなど(17種) <種一覧へ> <マトリックス>
所属する属
◆ヘチマゴケ属(17):◆ホソバゴケ属(2):稀
◆ナシゴケ属(1):小形の蘚。
ヘチマゴケ属は無性芽があるかないかで、まず区別しているところからして問題ありです。
「無性芽がある」はいいけど、「ない」はないのか、たまたま着けてないのか区別がつきません。
分類に問題が多すぎて、まともに同定できません。見直し中みたいです。
ナシゴケは葉が線形で、かなり変わっています。
ヘチマゴケ類は水をはじく性質があります。タマゴケ科のサワゴケ類に似ています。
◆キヘチマゴケとケヘチマゴケ
そよ風さんのページに従い、区別しないことにします。ケヘチマゴケに統一します。
◆ケヘチマゴケとホソエヘチマゴケ
コケ雑記さんのページを参照。
無性芽のみで区別します。
おしぼり状ならケヘチマゴケ、糸状ならホソエヘチマゴケ。
枝部分の断面細胞が1~2個ならホソエ、3~4個ならケヘチマゴケ。
◆無性芽がない時のケヘチマゴケとホソエヘチマゴケとヘチマゴケ
葉身中部の細胞の大きさや形で見ます。50~65×10~13ならヘチマゴケ、75~95×8~10ならケヘチマゴケかホソエヘチマゴケ、ケヘチマとホソエヘチマは区別できません。
あとは、チョウチンハリガネゴケとヌマゴケがあるくらいです。
チョウチンハリガネゴケは図鑑だと無性芽がないとなっていますが、小枝状の無性芽が多数着いた個体を見ました(こちら)。
チョウチンハリガネゴケはエゾサワゴケと似ているように思いますが、葉身細胞にパピラがあるかどうかでわかります。
②ハリガネゴケなど(24種) <種一覧へ> <マトリックス>
所属する属
◆アカスジゴケ属(1):小形の蘚。◆ウリゴケ属(2):蒴は直立。
◆カサゴケ属(3):チョウチンゴケ科にしたくなる。
◆ハリガネゴケ属(24)
◆ヒョウタンハリガネゴケ属(2):稀
◆ギンゴケモドキ属(2):湿でも棒状。
ヘチマゴケ属と比較して、細胞が太短く、中肋が突出しているものが多いです。
蒴は頸部があるものが多いです。(例外:ナガハハリガネゴケ、ギンゴケ)
ヤマハリガネゴケ周辺が特に難しそうです。舷がなくて、卵形で、蒴もないと、ホソウリゴケと区別できるのか疑問です。
種数は結構ありますが、稀な種が多いです。
種数は結構ありますが、稀な種が多いです。
マトリックスによる消去法
・湿の時、棒状(ギンゴケなど)と傘状(カサゴケなど)はわかりやすいです。・葉が倒卵形はハリガネゴケくらいかも。
・棒状でなくて葉先が円頭なのはランヨウハリガネゴケくらいかも。
・葉先が長く突出するナガハハリガネゴケとホソハリガネゴケはポイントかも。
・渦巻き状に巻縮するのはハリガネゴケとキイウリゴケくらいかも。
・無性芽があれば絞れるかも。
・オオハリガネゴケは特に大きくなります。
ヤマハリガネゴケ?で結構分枝がありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿