奥多摩では比較的ある気がします。
ツクシヒラツボゴケは以前はナガハシゴケ科に入れられていました。ヒラツボゴケ属にはもう一種ヤクシマヒラツボゴケがありますが、九州以南に分布し、葉が赤褐色になることはないそうです。
ウスグロゴケ科のネジレイトゴケにとてもよく似ています。
ツクシヒラツボゴケの葉身中部の細胞は細長く、70~85μmですが、ネジレイトゴケは短くて30~40μmです。
平凡社の図鑑では「蒴は未知」と書かれていますが、傾いた蒴を確認しました。
ネジレイトゴケは蒴が直立しますので、その点でも違います。
野口図鑑で見比べますと、翼部の状況もかなり違うようです。
中肋は長くて、平凡社の記述と異なり、どちらかというとネジレイトゴケに似ています。
写真1:沢沿いの岩に密生。
写真2:紐状。
写真3:赤みを帯びています。
写真4:分枝の様子。
写真5:葉はお椀状に膨れています。
写真6:蒴。平凡社の図鑑では「蒴は未知」となっていました。
写真7:蒴を着けた茎。蒴は傾いています。
写真8:葉
写真9:葉
写真10:葉身下部。中肋は2本で、かなり長いです。
写真11:翼部
写真12:葉身中部の細胞。パピラあり。
写真13:葉身中部の細胞。細胞は長細く、ツクシヒラツボゴケに近いです。
写真14:葉身上部。パピラあり。
写真15:葉先
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