2020年3月8日日曜日

クラマゴケモドキ科

クラマゴケモドキ科(2属19種) <種一覧へ> <マトリックス>



クラマゴケモドキ科の特徴


倒瓦状
腹片あり
無性芽はない
比較的大形
腹片や腹葉は舌形


属の特徴


◆チヂミカヤゴケ属(1):樹幹に着生し、樹幹に密着する。葉縁部は波打つ。
◆クラマゴケモドキ属(18):大形。


注意すべき他科


・チヂミカヤゴケとクビレケビラゴケが少し似ている。
・シダレゴヘイゴケがクラマゴケモドキ属に少し似ている。


識別形質


◆背片の先の内曲。 → 湿の状態でも、内曲したままか。ニスビキなど5種。
◆(重要)腹片の腹縁基部が延下するか。腹葉を外さないと見えない。 → 結構微妙。部位によって変異あり。
◆(重要)キールがあるか。 → 結構微妙。部位によって変異あり。
◆分枝の仕方、分枝の密度。 → カハルクラマゴケモドキはほとんど分枝しない。
◆背片先端の尖り具合。 → ヒメクラマゴケモドキも顕著でないこともある。
◆背片の長さと幅の比。
◆腹片の長さと幅の比。 → ヒメクラマゴケモドキやオオクラマゴケモドキは1:3くらい。シゲリクラマゴケモドキは腹片や腹葉がとても大きくて目立つ。
◆鋸歯の出方は、変異が大きい。 → ヤマトとトサは腹片の鋸歯に注目か? オオクラマゴケモドキはほぼ全縁。クラマゴケモドキは鋸歯が長毛で目立つ。
◆全体の大きさ。 → ヤマトクラマゴケモドキは小さめ?







<マトリックス>


全く未完成です。随時更新していきます。すみません。
マトリックスは、ほかの科も含めて全部エクセルで作成しています。大したものではありませんが、ダウンロード、加工、転載、オールフリーです。グーグルドライブで公開しています(こちら)ので、もしよかったら御自由にお使いください。
エクセルのフィルター機能が便利です。消去法で種を絞れます。

(イメージです。最新はリンク先です。)



古木先生の論文(蘚苔類研究)
「四国から記載されているヤワラクラマゴケモドキPorella tenera M.Haraの分類学的地位」
(以下、ネットより)
ヤワラクラマゴケモドキPorella tenera M. HaraはHara(1956)によって,高知県と愛媛県から採集された標本を基に新種として記載された.本種についての報告はこれ以外にはなく,四国北部に固有とされている.本種の特徴は葉の重なりが少なく,葉の背片や腹片,腹葉の先端が円頭で,腹片の腹縁基部と腹葉の基部が長く流下することである(Hara 1956).今回,その原記載の基となった基準標本4点を調べ,近縁種との比較を行った.その結果,本種の特徴とされる上述の特徴はトサクラマゴケモドキPorella acutifolia(Lehm. et Lindenb.) Trevis. subsp. tosana(Steph.) S.Hatt.の変異の中に含まれることが分かった.従って,本種をトサクラマゴケモドキの同種異名として扱った.





0 件のコメント:

コメントを投稿