2020年3月24日火曜日

ホソクラマゴケモドキ

ホソクラマゴケモドキ (クラマゴケモドキ科) <種一覧へ> <マトリックス> 2003三重354

石灰岩に生えていました。
キールはないように見えました。
腹片の腹縁基部は長く下垂しているようには見えませんでした。平凡社だとホソは長く延下することになっています。→見直しましたら、結構延下していました(写真12以降に追加)。見る場所の違いと、濡れているとわかりにくいことがわかりました。
背片の先端は湿でも内曲していました。
「キール」と「延下」は明瞭な種とそうでない種があるのではと感じています。1個体の中でも結構変異があるように思います。
葉を噛んだら、少しピリピリしました。ニスビキカヤゴケほどではありませんが、辛味成分を多少持っているようです。

 写真1:生育状況。ニスビキカヤゴケに比べると、分枝は多めでした。個体は逆に小さいように感じました。色合いも、ニスビキのような黒さはありませんでした。

写真2:全形 

 写真3:背面の様子

 写真4:腹面の様子

 写真5:腹葉も腹片も先端がよく反り返っていました。

 写真6:腹葉をはずして、キールと延下を確認しました。キールはないように見えました。延下は大してしていないように感じました。

 写真7:水の中です。湿の状態でも背片の先端は内曲しています。

 写真8:腹片はやや角張っています。

 写真9:背片の先は円いです。

 写真10:葉身細胞。油体は10以上ある感じです。

写真11:葉身細胞。トリゴンはないように見えます。

写真12:腹片の前縁下部はかなり延下していました。

写真13:延下していました。

写真14:腹葉もよく延下し、縁がひらひらしています。

写真15:腹面の様子


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