蒴柄のパピラの状態は、結構微妙なのもありますね。
中肋も思いのほか微妙です。
奥多摩で一番たくさんあるヒツジゴケ類はハネヒツジゴケではないかと推測していますが、とにかく、写真撮影、採集、検鏡を繰り返し、サンプルを増やすしかないと思っております。
アオギヌゴケが一番似ているのでしょうが、アオギヌゴケはやや小さめで繊細なのでしょうか。とりあえずは検鏡して中肋を確認しないといけませんね。
ハネヒツジゴケとアオギヌゴケは、茎葉と枝葉の間に大きさや形の違いが少ないかなと思います。
ナガヒツジゴケも紛らわしいかと思いますが、葉先の毛尖状況、葉の縦皺、蒴柄のパピラあたりが重要観察ポイントでしょうか。ナガは茎葉に比べて枝葉が小さくなるようです。
その1:2004埼玉24
伊豆ヶ岳の山道沿いに生えていました。
写真1:生育状況。蒴柄のパピラは確認しました。
写真2:茎葉
写真3:葉身上部。中肋は葉先にはいっていませんでした。
検索表ですと葉先は鋭尖頭で毛尖ではないということになっていますが、結構毛尖的な葉もあります。傾向ということでしょうね。
写真4:葉身中部の細胞は64×5μmほどでした。
図鑑ですと60~75×4~5μmらしいので、いい感じではまりました。
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