2020年12月9日水曜日

ホソウリゴケ

ホソウリゴケ 2012東京1

我が家のプランターに生えていました。
葉が細めで、葉先が突出していないように見えたので、もしかしてヘチマゴケかと思い、検鏡しました。
葉先は、少し突出しているのもから、葉先のやや下のものまで様々でしたが、基本的に中肋は強い感じでした。
葉縁部の細胞は若干細めで、舷に少し似ていますが、舷とはいえないかなと思いました。葉身中部から下部にかけては、ほとんどの葉で狭く外曲していました。図鑑には平坦と書いてありますが、これはあまりあてにならないと思いました。
葉身上部の葉縁部は多少ぼこぼこしていますが、鋸歯はほとんどないと思います。
葉身細胞は薄壁で、細胞は太短く、ケヘチマゴケなどとは大きく異なっていました。
葉身細胞は50μmほどあり、図鑑の記述(30~45μm)よりも大きめでした。葉身細胞の大きさは変異が大きく、普遍度は低いと思いました。

写真1:無性芽がホソウリゴケでした。

写真2:葉身下部の葉縁部は狭く外曲しています。

写真3:葉身中部の細胞。50×11μmほどでした。

写真4:葉身中部の細胞。53×11μmほどでした。

写真5:葉身上部。中肋はあまり突出していません。

写真6:葉身上部。中肋は比較的突出しています。

写真7:葉身上部の葉縁部。細胞はやや細めで、舷に少し似ています。


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