下の写真の個体は、どちらも検鏡して、細胞を確認しました。
ユミゴケは木の根元や岩、腐木などによく見られ、ススキゴケは土上に多いように思います。私の住む奥多摩では、ユミゴケの方が圧倒的に多くて、ススキゴケは少ないです。ススキゴケの方が明るい場所を好むような気がします。相当によく似ていますので、正確に同定するためには細胞を見た方がいいと思いますが、現場で当たりをつける時に基物や立地は結構使えるように思います。
次に雰囲気の違いですが、ユミゴケの方が葉に光沢が強いように思います。葉の太さは、ユミゴケの方が若干太く、長さもユミゴケの方が長いように思いますが、かなり微妙です。色合いも、ユミゴケの方が黄色みが強い傾向があるかもしれません。質感は、ユミゴケは硬そうな雰囲気がありますが、ススキゴケはか弱い感じでなよなよしています。乾いてくるとどちらも緩く巻縮します。蒴柄も同様に緩く巻縮します。
図鑑によれば、ススキゴケには口環があり、ユミゴケにはないみたいですが、まだ観察できていません。
写真1:左がユミゴケで右がススキゴケです。
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