2020年1月29日水曜日

コホウオウゴケ

コホウオウゴケ Fissidens adelphinus (ホウオウゴケ科)②舷なし <種一覧へ> <マトリックス> 1802東京74

青梅の森にありました。
コホウオウゴケとキャラボクゴケは大変よく似ていますが、葉身細胞のパピラの様子がかなり違っていて、明らかに別種だと感じます。コホウオウゴケは細胞の外周に沿ってパピラが数個点在していますが、キャラボクゴケはマミラか中央に1個のパピラです。
葉先は、キャラボクゴケが円頭の微凸端で中肋が微凸端の中まで入り、コホウオウゴケは鋭頭で、先端の少し下までという傾向があるようです。
コホウオウゴケは蒴を側生するらしく、キャラボクゴケは茎の基部から出てきます。でも、蒴がない個体が圧倒的に多いかもしれません。

写真1: 土上に生育

写真2: 生育状況

 写真3:茎

 写真4:葉

 写真5:葉。あまり円頭ではありません。

 写真6:鋸歯は単鋸歯です。円頭の微凸端というよりは、鋭頭の感じです。

 写真7:葉先。1細胞にいくつもパピラがあるのがわかります。

 写真8:葉先。中肋の入り具合は微妙ですが、短めなような気がします。

 写真9:葉縁部を見ると、2つの出っ張りがあり、パピラとリンクしています。

 写真10:腹翼の葉縁部は2つの出っ張りがあります。葉身部の細胞にもたくさんのパピラが見えます。

写真11:腹翼の葉縁部です。出っ張りはパピラとリンクしています。葉身部分の細胞では細胞の外周に沿ってたくさんのパピラがあることがわかります。


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