2020年1月18日土曜日

ヒラゴケ科

ヒラゴケ科(8属26種) <種一覧へ> <マトリックス>



ヒラゴケ科の特徴


・葉の表面に横皺がある(例外多数)
・葉に光沢がある
・葉や茎が平面的(例外はキブリハネゴケ属など)
・葉が左右非対称(例外多数)
・石灰岩性蘚類が6種ある
・帽に毛があるものが多い
・蒴は直立?
・どちらかというと南方系?
・中肋は1本と2本が混在する。
・乾き気味の環境に多いかも。


所属する属


◆リボンゴケ属(3):横皺がある(例外:リボンゴケ)
◆ヒラゴケ属(11):横皺がある(例外:モロハヒラゴケなど)
◆シタゴケ属(1):葉は辺縁部と中心部で、細胞の形や大きさがはっきりと異なる。
◆タチヒラゴケ属(2):葉の基部に小舌片があるのはこれだけ。葉先の細胞の様子も特徴的。
◆ヤマトヒラゴケ属(2):蒴柄がしっかりある。蒴歯に横条がある。
◆キダチヒラゴケ属(3):枝葉は著しく平面状で、柄部が明瞭。
◆キブリハネゴケ属(3):葉は丸くつく。中肋は葉先近くまで(例外:モミノキゴケ)
◆エビスゴケ属(1):葉は下ぶくれ形で、先端は微凸端。琉球。


識別ポイント


・横皺:リボンゴケ属とヒラゴケ属だけ→ほかにも結構ある
・葉先の形:
・中肋:変異が結構あるみたいですが、参考にはなるかも。
・小舌片:タチヒラゴケ属の特徴。
・分枝、枝振り
・蒴:蒴柄はあるか。


注意すべき他科


・チャボヒラゴケはスズゴケに似ている。
・エゾヒラゴケはフトスズゴケに似ている。


<マトリックス>


全く未完成です。随時更新していきます。すみません。
マトリックスは、ほかの科も含めて全部エクセルで作成しています。大したものではありませんが、ダウンロード、加工、転載、オールフリーです。グーグルドライブで公開しています(こちら)ので、もしよかったら御自由にお使いください。
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(イメージです。最新はリンク先です。)



似た種の見分け方


◆リボンゴケとナガエタチヒラゴケ
葉の細胞の様子はとても似ています。葉形も似ています。
平凡社ではリボンゴケがやや厚壁で、ナガエタチヒラゴケが薄壁と書いてありますが、野口図鑑ではリボンゴケも薄壁になっています。
蒴があればすぐわかるのですが、蒴はほとんど着いていないです。
ちゃんと蒴のあるものを基準標本として観察しないと、どうしようもない気がします。

◆ナガエタチヒラゴケとヤマトヒラゴケ
枝先が尾状に鞭枝になればヤマトヒラゴケでそうでなければナガエタチヒラゴケにするようですが、結構難しいです。

◆ナガエタチヒラゴケとタチヒラゴケ
外見がとても似ているようです。葉の細胞を見れば、相当に違うと思います。







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