2020年3月2日月曜日

コメリンスゴケ

コメリンスゴケ Neckera flexiramea (ヒラゴケ科) <種一覧へ> <マトリックス> 2002東京107

タカネメリンスゴケからコメリンスゴケに変更しました。
(原文)
樹幹から垂れ下がっていました。鞭枝が目立っていました。
葉に横皺がありますので、かなり絞れます。
エゾヒラゴケやチャボヒラゴケは枝先が弓なりに反り返り上を向くので、除外しました。
コメリンスゴケやセイナンヒラゴケ、カタヒラゴケなどは葉先が違うと思いました。
ハネヒラゴケはやや密に羽状分枝し、全体がウチワ状になり、中肋は短めらしいので、違うと思いました。
鞭枝が伸びていないタイプの検鏡写真はこちらです。
(修正文)
枝先が尾状に尖っていますので、検索表ですとカタヒラゴケかタカネメリンスゴケの方になるのですが、尾状の形質よりも葉身細胞が薄壁でくびれが少ないことを重要視しました。同様に中肋の長さでも、検索表ですとコメリンスゴケは「短いかない」ということになっていますが、中肋も相当に変異の大きい形質だと考えますので、あまり重要視しなくていいと判断しました。
個人的な意見ですのでご注意ください。
三重で観察したコメリンスゴケはこちらです。

写真1:まばらに分枝 

写真2: 鞭枝が目立っています。

 写真3:葉に横皺があります。

 写真4:全形

 写真5:茎

 写真6:枝先

 写真7:葉

 写真8:葉

 写真9:葉。中肋は2本。

 写真10:葉身下部

 写真11:葉身中部の細胞。かなりの隔壁です。くびれもありません。

 写真12:葉身中部の細胞。1目盛りは2.5μm。

 写真13:葉身上部

 写真14:葉身上部の細胞。細胞に点あり。

写真15:葉先も比較的隔壁です。


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