2020年4月4日土曜日

アラハヒツジゴケ

アラハヒツジゴケ Brachythecium brotheri (アオギヌゴケ科) アラハヒツジゴケ類 <種一覧へ> <マトリックス> 2003三重310 野970

藤原岳のカルスト台地上で見ました。結構大きな苔です。
蒴柄にはパピラが密生していました。
雪があって湿っているので、葉は広角に開出しているだけで、よれたり、反り返ったりはしていませんでした。
ヤノネゴケ属やツルハシゴケ属は全て蒴柄にパピラがありますが、細胞は50μmに達しないので違います。
アオギヌゴケ属でパピラが全面にあり、枝が荒々しいのは4種ありますが、細胞の大きさや翼部の状況などから総合的に考えると、アラハヒツジゴケが最も妥当かなと思いました。

写真1:生育状況 

写真2: 生育状況

 写真3:全形

 写真4:葉は斜開しています

 写真5:枝

 写真6:蒴柄にはパピラが密生しています。

 写真7:茎葉は2mmほどでした。

 写真8:葉

 写真9:葉

 写真10:葉

 写真11:葉身下部

 写真12:葉身下部

 写真13:葉身下部。翼部に特に目立ったお椀状の膨らみは見られませんでした。

 写真14:葉身下部の葉縁部

 写真15:葉身中部の細胞(1目盛りは2.5μm)。70×7μmほどでした。

 写真16:葉身上部

 写真17:葉身上部の細胞

写真18:葉先


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