カモジゴケの生態写真あれこれですが、結局は検鏡しないと断定できない状況です。
なおかつ、検鏡しても難しいです。
シッポゴケやオオシッポゴケとは、細胞の大きさが一番頼りになるかも。今のところですが。仮根の色は今ひとつ頼りない感じです。乾の時の様子もかなり頼りにしていますが、似てくる場合もあると思います。
その1:2003三重316
渓谷沿いの岩場に生えていました。結構大きめの株でした。
写真1:生育状況
写真2:褐色の仮根が見えています。
写真3:よくよく乾いてこんな感じです。
写真4:葉身中部の細胞です。42×9μmほどでした。中肋沿いは太短く、葉縁部に近づくと細長くなるようでした。形や大きさは変異が大きいようです。蒴壁はやや厚めでした。
カモジゴケの「30~50×8~10μm」にぴったりはまりました。
その2:2004埼玉205
伊豆ヶ岳に登る途中の岩についていました。
写真5:黄色みが強いように感じました。早春だったからだと思います。
写真6:葉先が細いのでオオシッポゴケではなさそうです。シッポゴケとは細胞の大きさを確認しました。
写真7:ステライドがありましたので、ミヤマシッポゴケではありませんでした。
写真8:葉身中部の細胞。形や大きさの変異がすごいです。55×8μmほどでした。
写真9:葉身中部の細胞。変異の大きさも特徴かも。54×7.5μmほどでした。
カモジゴケの「30~50×8~10μm」からは外れていますが、近縁のほかのどれよりも近いです。根本的に変異がすごいので、そんなもんだと思います。
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