2018年12月30日日曜日

シッポゴケ科

シッポゴケ科(21属78種) <種一覧へ> <マトリックス>



シッポゴケ科の特徴


・立つコケ
・葉が細長く、尖っているもの(線状披針形タイプ)が多い。
・北方系?


注意すべき他科


・キンシゴケ科:キンシゴケはススキゴケにそっくり。いっしょに考えないとだめかも。
・センボンゴケ科:線状披針形タイプが結構あります。
・タマゴケ科:大形。蒴がないと紛らわしいです(タマゴケ)。巻縮タイプ。
・カタシロゴケ科:乾の時似ています(カタシロゴケ)。


観察ポイント

小さいものや出現頻度の低いものは蒴がないと厳しいかも
ススキゴケ類は種類が多くて難しい。蒴の傾き具合も難しそう。

・翼部の有無
・中肋の太さ
・乾の時の縮れ方
・ステライド
・葉縁部の厚さ、鋸歯
・口環
・無性芽:
・葉形:先が細く尖るタイプが多いが、葉先まで広めのものも少しある。
・葉身下部が葉鞘状になるか


グループ分け


①ススキゴケなど(12属37種):翼部なし、細胞壁にくびれなし 
◆ニセタマウケゴケ属(1)
◆ハタキゴケ属(2)
◆ナガダイゴケ属(6)
◆ススキゴケ属()
◆ヘビゴケ属(1)
◆シシゴケ属(1):葉は多細胞層。シラガゴケ科に移動された?
◆ヤマゴケ属(1)
◆ヤスジゴケ属(1)
◆イヌノハゴケ属(4)
◆クマデゴケ属(1)
◆オウギゴケ属(1)
◆コブゴケ属(4):蒴の下端にこぶ。

代表種はススキゴケやチヂミバコブゴケあたりでしょうか。
代表種のススキゴケとユミゴケも見た目はそっくりです。
ススキゴケ属(No.10~23)は特に難解ですね。


②シッポゴケなど(9属41種):翼部あり 
◆ブルックゴケ属(2):
◆ツリバリゴケ属(7):
◆ツリバリゴケモドキ属(1):
◆ユミゴケ属(3):
◆ナガバノシッポゴケ属(2):
◆カマシッポゴケ属(3):
◆マツバゴケ属(2):
◆シッポゴケ属(18):
◆ヘリトリシッポゴケ属(1)

代表種はユミゴケやフデゴケ、シッポゴケあたりでしょうか。
細胞壁にくびれがあるものとないもので大きく分かれます。   
シッポゴケ科で細胞壁にくびれがあるのは8種だけだと思います。
大形で目立つコケが含まれています。
難解です。


<マトリックス>


全く未完成です。随時更新していきます。すみません。
マトリックスは、ほかの科も含めて全部エクセルで作成しています。大したものではありませんが、ダウンロード、加工、転載、オールフリーです。グーグルドライブで公開しています(こちら)ので、もしよかったら御自由にお使いください。
エクセルのフィルター機能が便利です。消去法で種を絞れます。


(イメージです。最新はリンク先です。)



似た種の見分け方


◆ススキゴケとユミゴケ
キンシゴケやベニエキンシゴケもよく似ています。
翼部のあるなしを確認するのが一番です。
ユミゴケの方が光沢があるかも。

◆フデゴケとヤマトフデゴケ



◆オオシッポゴケ、カモジゴケ、シッポゴケ、ミヤマシッポゴケ



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