コゴケ属は日本に9種あり、湿っている時も乾いている時も、葉縁が内曲します(平坦のものもあり)。大概のコケは外曲しますので、珍しいです。ツチノウエノコゴケ以外では、ツチノウエノタマゴケ、トジクチゴケ、ナガハコゴケあたりが比較的あるかもしれません。
身近な立ちゴケのNo.8に選びました(比較のマトリックスはこちら)。
色合いがネジクチゴケとよく似ており、葉形もかなり似ています。蒴がないと間違えそうです。葉縁部が内曲か外曲かは、現場ではなかなか難しいです。蒴は重要なポイントだと思います。
写真1:コンクリート上に生育。湿の状態。手前の褐緑色はハマキゴケ。
写真2:乾の状態。激しく巻縮します。まわりのトルネードはハリガネゴケ。ハマキゴケも見えます。
写真3:葉の様子。色合いも葉の雰囲気もネジクチゴケにそっくり。
写真4:蒴は丸っこくて1mmほど。蒴柄は淡褐色。
写真5:ネジクチゴケ(下)との比較。蒴柄の長さと色が違います。蒴の大きさが倍くらい違います。蒴歯は明確に違うはず。
写真6:葉
写真7:葉
写真8:葉身下部
写真9:葉身下部の細胞
写真10:葉身中部の細胞。パピラが密生。
写真11:葉縁部は内曲。
写真12:葉身上部の細胞。
写真13:葉先。
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