2020年3月5日木曜日

フトスズゴケ

フトスズゴケ (イトヒバゴケ科) <種一覧へ> <マトリックス> 2003東京54 野631

シライワスズゴケからフトスズゴケに変更しました(20201210)

(原文)
野口図鑑の絵とは結構合っていると思いますが、自信はありません。ご注意ください。
現場ではオオトラノオゴケかと思いました。相当に大きいコケです。平凡社の検索表では「体は比較的小さく」の方に入っていますが、野口図鑑では二次茎の長さは80mmと書いてあります。
コクサゴケヒメコクサゴケに似ていると思いましたが、翼部の細胞が小さめで、どちらかというと方形~横広の矩形だと思いました。
乾の様子も、コクサゴケやヒメコクサゴケとは異なり、キイタチゴケのように茎先が曲がり、葉先は偏向していました。乾の様子はイタチゴケ科やヒジキゴケとかに似ていると思いました。

追記(20201210)
体は比較的大きく、葉に縦皺があることから、フトスズゴケが近いように思えてきました。フトスズゴケは二次茎が長めで、しばしば基物から懸垂し、乾くと枝先が巻き上がることが多いそうです。フトスズゴケは石灰岩地生のようです。

写真1:岩に群生していました。 

写真2:つやがあります。 

 写真3:樹状ではありません。

 写真4:枝はまばらです。

 写真5:茎葉が大きく、やや扁平です。オオトラノオゴケに雰囲気が似ていると思いました。

 写真6:縦皺があります。裏面中肋上にトゲはありません。

 写真7:葉

 写真8:葉

 写真9:葉

 写真10:葉

 写真11:葉身下部

 写真12:葉身下部の細胞

 写真13:葉身下部の葉縁部

 写真14:葉身下部の葉縁部

 写真15:翼部

 写真16:葉身中部の葉縁部

 写真17:葉身中部の細胞

 写真18:葉身中部の細胞(1目盛りは2.5μm)

 写真19:葉身上部

写真20:葉先

写真21:水に浸けると蒴の子供みたいのが見えました。

写真22:造卵器だそうです。

 写真23:側糸というそうです。

 写真24:乾の様子

写真25:茎先は湾曲し、葉は偏向しました。


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