2020年12月7日月曜日

ヘチマゴケ

ヘチマゴケ Pohlia nutans (ハリガネゴケ科) ヘチマゴケなど <種一覧へ> <マトリックス> 2010静岡50植物体

ケヘチマゴケからヘチマゴケに変更しました。

(原文)
その2は植物体の様子です。その1は生育状況です。その3は蒴などです。

細胞壁は比較的薄壁だと思いました。
葉身中部の細胞は長めでした。
中肋は葉先近くまでいっているものと、葉先の下のものと様々でした。
葉形はケヘチマゴケにしては太めで、ヘチマゴケの方が似ていると思いました。
葉に光沢があるように思いましたので、ツヤヘチマゴケも迷いましたが、ネットで写真を見ましたらものすごい光沢でした。葉形はこれよりももう少し丸みを帯びているようであり、ちょっと違うかなと思いました。
無性芽が全くなかったので、ヘチマゴケも考えましたが、細胞の様子はヘチマよりもケヘチマに似ていました。
今、一番気になるのはケヘチマゴケの蒴表面の細胞です。保育社の検索表では「蒴の外壁の細胞は短くて、膜は薄いが著しく波打つ」となっている点です。何より蒴は大事だと思いますので、もしかしたら大逆転があるかもしれません。

(追記:20201214)
成熟個体でも無性芽を全くつけないという点を重視しまして、ヘチマゴケとすることにしました。蒴柄は2cmほどしかなく、平凡社の記述ですと、ケヘチマゴケ(3~6cm)よりもヘチマゴケ(2~3cm)の方がより近そうです。

写真1:蒴があります

写真2:蒴が伸び始めています。

写真3:下部の葉は小さいです。

写真4:変な枝が出ています。

写真5:変な枝が出ていました。

写真5-2:結構光沢があるので、ツヤヘチマゴケと迷いました。

写真6:葉は3mmほどでした。

写真7:葉。葉縁は平坦です。

写真8:葉。下部が少しだけ反曲していました。

写真9:葉身下部

写真10:葉身下部

写真11:葉身中部

写真12:葉身中部。薄壁だと思います。

写真13:葉身中部の細胞。90×9μmほどでした。

写真14:葉身中部の細胞。95×9μmほどでした。

写真15:葉身中部の細胞。75×7μmほどでした。

写真16:葉身中部の葉縁部

写真17:葉身上部。結構葉先までいっています。

写真18:葉身上部

写真19:葉身上部の細胞

写真20:葉先


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