気になったので、2年半ぶりに検鏡し直しました。
中肋が葉先に達しているかを見るためには、裏面を見ないとだめなことがわかりました。
葉の大きさ、形、中肋裏面と表面のトゲ、茎下部の小さな葉などにより、トウヨウチョウチンゴケデで間違いなさそうです。細胞の形は多様でした。
以前の検鏡写真はこちらです。
採集地は八幡平の山頂周辺です。北方系の種でしょうか?
写真1:乾いた茎。ナメリにも小さな葉はありますね。
写真2:湿らせた茎
写真3:一番大きなものは6.5mmくらいありました。茎先端付近の葉です。
写真4:一番大きな葉。平凡社の検索表にある線形はちょっと言い過ぎかも。長楕円形くらいでは。
写真5:小さめの葉。このくらいなら披針形か。
写真6:葉身下部
写真7:葉身下部
写真8:葉身下部の細胞
写真9:一番大きな葉の葉身下部付近で葉縁部が外曲していました。
写真10:葉身中部
写真11:葉身中部
写真12:葉身中部の細胞。多少厚角です。平凡社の図鑑では厚角にならないと書いてありますが、野口図鑑(③505)では結構厚角の絵が描いてあります。細胞の形や大きさは様々です。整然とは並んでいないといえますね。トゲチョウチンゴケやコチョウチンゴケなどは整然と並ぶみたいです。
写真13:葉身中部の細胞(1目盛りは2.5μm)
写真14:葉縁部の様子。鋸歯は双生しています。
写真15:葉縁部の様子。舷も明瞭です。
写真16:葉先の様子。これは表面から見たところ。裏面で見ると中肋は葉先まで行っていました。
写真17:葉身上部の細胞です。
写真18:裏面中肋のトゲ。上部にしかありません。小さめの葉にはほんの少しです。
写真19:裏面中肋のトゲ。これで多い方です。上5分の2くらいしかありません。
写真20:表面中肋のトゲ。一番大きな葉に3つあっただけです。
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