2020年1月11日土曜日

ホソウリゴケ

ホソウリゴケ Brachymenium exile (ハリガネゴケ科) ハリガネゴケなど <種一覧へ> 2001東京93

アスファルト上に群生するとても大きなホソウリゴケ。葉は大きくて、長細いです。以前はオオホソウリゴケと勝手に仮称していましたが、一般的な小さいタイプと連続的につながるように感じたので、今ではホソウリゴケの範疇だろうと推測しています。なお、ハリガネゴケ属にホソウリゴケに酷似した種がたくさんあるので、まだすっきりはしていません。
エゾスナゴケやギンゴケなどと混生していました。蒴はありません。
この個体は葉縁がよく外曲しており、図鑑の記述と食い違います。図鑑では平坦となっています。
より、オーソドックスなタイプの検鏡写真はこちらです。

追記(20201208)
ヘイマゴケ系(ケヘチマゴケなど)にも似ているように思いました。中肋が葉先から突出しているので、ヘチマゴケ系ではなさそうですが、葉身細胞や葉形や乾の様子はとてもよく似ていて、油断できないと思いました。

写真1: 壁面にもくっついていました。

写真2:アスファルト上に群生。ほぼホソウリゴケのみ。

 写真3:図鑑の記述よりもかなり大形です。

 写真4:乾の様子。棒状。

 写真5:乾の様子。辺縁は外曲。中肋でそれほど折れません。茎にそのまま寄り添います。

 写真6:湿の様子。

 写真7:卵形ですが、かなり細めです。辺縁の外曲が目立ちます。

 写真8:葉身基部の細胞は方形です。

 写真9:葉身中部の細胞は細長いです。図鑑の記述よりも細いです。

 写真10:葉身上部の細胞

写真11:葉先です。ほぼ全縁です。


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