2020年11月5日木曜日

ミヤマサナダゴケ

ミヤマサナダゴケ Plagiothecium nemorale (サナダゴケ科) <種一覧へ> <マトリックス> 2010岩手72

普通種ですが、似た種が多くて結構難しいです。
オオサナダゴケモドキとは、葉身細胞を見ればはっきり見分けられます。雰囲気でもある程度見当がつきますが、両種とも変異が大きいので、紛らわしいものもあります。
マルフサゴケともよく似ています。マルフサゴケは湿性ではないかと思います。
ハイゴケ科のフクロハイゴケとは、細胞もそっくりです。フクロハイゴケは水浸しの場所に生えており、偽毛葉があります。
トガリバイチイゴケもやや似ていますが、細胞は細め(6~8μm)で、翼部があります。ミヤマサナダゴケよりも葉先が尖り気味です。これもハイゴケ科なので、偽毛葉があります。
サナダゴケ科には偽毛葉がありません。

写真1:生育状況。立地は中性です。

写真2:生育状況

写真3:全形

写真4:鞭枝状になっています。

写真5:乾くとやや巻縮します。

写真6:葉

写真7:葉

写真8:翼部はほとんど分化しません。

写真9:中肋は長めです

写真10:葉身下部

写真11:葉身下部の細胞

写真12:葉身中部

写真13:葉身中部の細胞

写真14:葉身中部の細胞

写真15:葉身下部の葉縁部は狭く外曲しています。

写真16:葉身上部。尖り具合には変異があります。


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